HOKUTO編集部
3ヶ月前

シスプラチン適格の筋層浸潤膀胱癌 (MIBC) において、 周術期エンホルツマブ ベドチン (EV) +ペムブロリズマブ併用療法の有効性を、 シスプラチン+ゲムシタビン (cis+gem) による術前療法を対照に評価した第Ⅲ相無作為化比較試験KEYNOTE-B15の主解析結果から、 無イベント生存期間 (EFS) の有意な改善が示された。 米国Mount Sinai Tisch Cancer CenterのMatthew D. Galsky氏が発表した。
MIBCは、 根治的膀胱全摘除術+骨盤リンパ節郭清術 (RC+PLND) 後も再発リスクが高く、 OS中央値は5年未満とされる。 EV+ペムブロリズマブは進行尿路上皮癌の1次標準治療として確立されている。 また、 シスプラチン不適格MIBCにおいてもKEYNOTE-905/EV-303試験で有用性が示されている。
対象は、 シスプラチン適格MIBCだった。 808例 を以下の2群に1:1で割り付けた。
主要評価項目はBICR (盲検下独立中央判定) によるEFSで、 副次評価項目は全生存期間 (OS) と病理学的完全奏効 (pCR) だった。 追跡期間中央値は33.6ヵ月。
EFS中央値はEV+ペムブロ群がNR (95%CI NR-NR)、 cis+gem群が48.5ヵ月 (同 43.3ヵ月–NR)と有意に改善した (HR 0.53、 [95%CI 0.41–0.70]、 片側p<0.0001)。 24ヵ月EFS率は79.4% vs 66.2%だった。
OS中央値は両群ともNRだった。 24ヵ月OS率は86.9% vs 81.3%で、 死亡リスクを35%低減した (HR 0.65、 95%CI 0.48–0.89、 片側p=0.0029)。
pCR率はEV+ペムブロ群が55.8% (95%CI 50.8–60.7%)、 cis+gem群が32.5% (同 28.0–37.3%) (推定差23.4% [95%CI 16.7–29.8]、 片側p<0.0001)。
Grade≥3の治療中に発現した有害事象 (TEAE) はEV+ペムブロ群75.7%、 cis+gem群67.2%に認められた。
EV特有の事象として、皮膚反応63.5%、 末梢神経障害36.0%が報告された。
Galsky氏は 「本試験の結果は、 KEYNOTE-905/EV-303の結果と合わせ、 EV+ペムブロ併用療法が、 シスプラチン適格を問わず、 MIBC周術期の新たな標準治療となりうる」 と報告した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。