海外ジャーナルクラブ
1年前
Johnsonらは、 米国退役軍人保健局 (VHA) とメディケア・メディケード・サービス・センター (CMS) のデータを用いて、 関節リウマチ (RA) 患者の大動脈弁狭窄リスクを大規模コホート研究で調査。 その結果、 RAは大動脈弁狭窄の発症リスクの増加と関係しており、 その後の大動脈弁インターベンションや大動脈弁狭窄関連死亡のリスクの増加とも関連していた。 本研究は、 JAMA Intern Med誌において発表された。
Aortic Stenosis Risk in Rheumatoid Arthritis.JAMA Intern Med. 2023 Jul 31;e233087. PMID: 37523173
大動脈弁狭窄以外の弁疾患のリスクが知りたいですね、 このような場合にたとえばMRのリスクも高い、 などとなる場合はよくあります。
虚血性心血管疾患のリスク増加がRAと関係していることは知られているが、 具体的に大動脈弁狭窄とどのように関係しているのかはは不明確である。
大動脈弁狭窄の発症
RA患者の大動脈弁インターベンションの調整ハザード比
aHR、 1.34 (95%CI、 1.22-1.48)
RA患者の大動脈弁狭窄関連死亡の調整ハザード比
aHR 1.26 (95%CI 1.04-1.54)
本研究において、 RAは大動脈弁狭窄発症のリスク増加と、 それに続く大動脈弁インターベンションや大動脈弁狭窄関連死亡のリスク増加と関連していた。 今後はRA患者において心臓弁膜症、 特に大動脈弁狭窄を見落とす可能性について検討していく必要がある。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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