海外ジャーナルクラブ
20日前

Catapanoらは、 スタチン治療下でLDL-Cが目標未達で主要ASCVDイベントの既往またはリスクを有する成人を対象に、 経口PCSK9阻害薬enlicitideを他の経口非スタチン療法と比較した。 その結果、 投与56日目のLDL-C変化率はenlicitide群で-64.6%であり、 エゼチミブ群の-27.8%、 ベムペド酸群の-6.3%、 両剤併用群の-36.5%に比べ、 いずれをも上回った。 有害事象および有害事象による投与中止の割合は各群で同程度であった。 試験結果はJACC誌に発表された。
中等度~高強度スタチン併用下では、 ベムペド酸の効果が減弱することや、 単独群が50例と少なかったことが影響した可能性があります。
スタチン単独ではガイドライン推奨のLDL-C目標値を達成できない成人が多く、 追加の非スタチン系脂質低下薬を要する。 経口PCSK9阻害薬enlicitideはプラセボと比較してLDL-Cを60%低下させたが、 他の経口非スタチン療法との比較は未検討であった。
本試験は、 第Ⅲ相の二重盲検実薬対照無作為化比較試験で、 対象はスタチン治療下でLDL-C 55mg/dL以上かつ主要ASCVDイベントの既往を有する成人、 または初回イベントの中等度から高リスクでLDL-C70 mg/dL以上の成人とした。 患者は、 以下4群に2:1:1:2で割り付けられ、 各薬剤を1日1回56日間投与された。
主要評価項目は、 ベースラインから56日目までのLDL-Cの平均変化率とし、 副次評価項目はApoB (アポリポ蛋白B) およびnonHDL-Cの平均変化率とした。 安全性評価項目は、 全有害事象および有害事象による投与中止であった。
56日目のLDL-C変化率は、 enlicitide群が各比較群を上回った(いずれもp<0.001)。
56日目のLDL-C変化率
ApoBおよびnonHDL-Cの低下も、 enlicitide群で各比較群より大きかった (いずれもp<0.001)。
有害事象および有害事象による投与中止の割合は、 各治療群で同程度であった。
著者らは、 「スタチン治療下で主要ASCVDイベント既往を有する、 または初回イベントリスクが高い成人において、 enlicitideは他の経口非スタチン療法よりもLDL-C、 ApoB、 nonHDL-Cを大きく低下させ、 スタチン単独でLDL-C目標が達成されない場合の重要な上乗せの選択肢となる可能性を示した」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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