臨床試験データベース
1年前
術前化学放射線療法および完全切除後に病理学的残存病変を認めたStageII~IIIの食道/食道胃接合部癌患者において、 術後療法における抗PD-1抗体ニボルマブの効果を、 プラセボを対照に検証した第Ⅲ相二重盲検ランダム化比較試験CheckMate 577の結果より、 無病生存期間 (DFS) に対する有効性が示された。
▼解析結果
術前化学放射線療法および完全切除後に病理学的残存病変を認めたStageII~IIIの食道/食道胃接合部癌患者
794例を以下の2群に2:1で割り付けた。
試験介入期間は最長1年であった。
主要評価項目:DFS
副次評価項目:全生存期間 (OS)
24.4ヵ月
HR 0.69 (96.4%CI 0.56-0.86)、 p<0.001
DFSのサブグループ解析
腫瘍のPD-L1発現量に関わらず、 HRはニボルマブ群が有利であった。
HR 0.74 (95%CI 0.60-0.92)
投与が遅れた患者の割合は両群で同様であった。
AE、 治療関連AE (グレード3、 4)の発現率
術前化学放射線療法および完全切除後に病理学的残存病変を認めたStageII~IIIの食道/食道胃接合部癌患者において、 術後療法としてのニボルマブの投与はプラセボと比較し、 DFSを有意に延長させることが示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。