海外ジャーナルクラブ
2年前
Loftus Jrらは、 潰瘍性大腸炎 (UC) 患者を対象に、 ウパダシチニブ1日1回投与 (1日1回投与) の早期症状改善効果の最短達成時期を2つの多施設共同第Ⅲ相試験の事後解析を基に検討 (U-ACHIEVE Induction試験、 U-ACCOMPLISH試験)。 その結果、 ウパダシチニブ 45 mg 1日1回投与 は、 初日から症状の迅速な緩和をもたらした。 本研究は、 Clin Gastroenterol Hepatol誌において発表された。
経口投与薬で投与初日から有意な効果が認められるのはすごいの一言です。
プラセボまたはウパダシチニブ45mg1日1回投与の初回投与から14日までの日記記入データを解析し、 臨床症状 (便の回数、 直腸出血、 腹痛、 腸の緊急性) の日々の改善度を確認。
炎症マーカー、 高感度CRP (hs-CRP)、 便中カルプロテクチン (FCP) の変化は2週目に、 QOL (生活の質) は2週目と8週目に評価された。
回帰分析により、 臨床症状の変化と8週目のAdapted Mayoスコアごとの臨床的寛解/奏功の達成可能性との関連を検討した。
全体で988例が解析された。
ウパダシチニブ投与群では、 1~3日目にかけてすべての臨床症状がプラセボ群に比して有意に改善し、 14日目まで維持された。
ウパダシチニブ群は、 2 週目からPartial Mayo スコアごとの臨床的寛解/臨床的奏効の達成率が高く、 2 週目と 8 週目にQOL の有意な改善が観察された (P<0.001)。
3日目までの便通と便意の早期改善、 2週目までのhs-CRPとFCPの減少は、 8週時点の臨床的寛解/臨床的奏効と有意に関連していた。
ウパダシチニブ 45mg 1日1回投与は、 初日から臨床症状の迅速な緩和をもたらした。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。