背景に「美容目的」の適用外使用 ~GIP/GLP-1共受容体作動薬チルゼパチドが限定出荷~
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HOKUTO編集部

9ヶ月前

背景に「美容目的」の適用外使用 ~GIP/GLP-1共受容体作動薬チルゼパチドが限定出荷~

背景に「美容目的」の適用外使用 ~GIP/GLP-1共受容体作動薬チルゼパチドが限定出荷~
2型糖尿病治療薬であるGIP/GLP-1共受容体作動薬「マンジャロ皮下注 2.5mg/5mgアテオス(一般名チルゼパチド)」について、 日本イーライリリー(製造販売元)および田辺三菱製薬(販売元)は共同で、 今月7日より限定出荷を実施することを発表した。 

今回の対応は製造における不具合発生によるものではなく、 美容・痩身・ダイエット等を目的とした適応外使用の影響を受けての実施となる。

7.5mg以上の製剤は既に先月に限定出荷に

同薬の7.5mg以上の製剤(7.5mg/10mg/12.5mg/15mg)については、 急速な需要増加が続く中で2型糖尿病治療を受けている患者への供給を継続するため、 先月18日より限定出荷となっていた。 今回はこれに加えて、 同薬の2.5mg/5mg製剤も限定出荷となった形だ。

両社は、 適応外使用を厳に控えてほしいと訴えるとともに、 2.5mg/5mg製剤の新規処方および7.5mg以上の製剤への新たな増量を控えてほしいと呼びかけている。

トルリシティ0.75mg製剤も今年3月から出荷調整を実施

なお日本イーライリリーが製造販売するGLP-1受容体作動薬「トルリシティ皮下注0.75mgアテオス(一般名デュラグルチド)」についても、 今年3月6日から限定出荷となっており、 同社は今後、 在庫消尽が発生する見込みであることを発表していた。

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N Engl J Med. 2022 Jul 21;387(3):205-216.

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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