「目標が見えなかった日々の先に」 済生会横浜市東部病院・島津医師 (前編)
著者

インタビュー

14時間前

「目標が見えなかった日々の先に」 済生会横浜市東部病院・島津医師 (前編)

 「目標が見えなかった日々の先に」  済生会横浜市東部病院・島津医師 (前編)
誰しも立ち止まり、 迷い、 そして踏み出した人生の瞬間がある。 医師の原点や転換点にフォーカスするインタビュー企画 「Doctor’s Career」。 今回は、 済生会横浜市東部病院循環器内科の島津慶一朗先生 (東邦大卒) に話を聞いた。  (全2回の第1回) 

迷いながら進んできた時間も、 振り返れば無駄ではなかった。

あのとき心を動かされた一つの現場が、 今も進む先を照らしている。 キャリアは、 まだその途中にある。

序章

海外で過ごした子ども時代

小学生時代、 父の仕事の関係で上海とシンガポールで暮らした。 日本人学校に通いながらも、 日常的に異文化に触れる環境だった。

当時の夢は、 パイロットか医師。

 「目標が見えなかった日々の先に」  済生会横浜市東部病院・島津医師 (前編)
写真はイメージです

「飛行機に乗る機会が多く、 パイロットに憧れていました。 医師は人の命を助けてかっこいいなと。 どちらも、 漠然とした“かっこよさ”でした」

ビジョンが見えないまま

中学入学を機に帰国し、 早稲田中学・高校を経て東邦大学医学部へ進学した。

「医学部は正直、 憧れの延長でした。 親族に医師がいなかったこともあって、 医師としての将来像が描けなかった。 免許を取ったら別の道に進んでもいいかな、 と思っていた時期もあります」

 「目標が見えなかった日々の先に」  済生会横浜市東部病院・島津医師 (前編)
ヨットの練習終わりは夕日と共に帰港 (2019年11月)

一方、 厳しい練習に打ち込んだヨット部では、 東日本医科学生総合体育大会 (東医体) では5位という成績を残した。

「大学生活の思い出は、 ほとんど海の上ですね」

覚悟

「心臓のカテーテル治療に未来を感じた」

明確な目標が見えない日々。 転機は、 大学4年生の臨床実習だった。 循環器内科で目にした心筋梗塞の緊急カテーテル治療に魅了された。

 「目標が見えなかった日々の先に」  済生会横浜市東部病院・島津医師 (前編)
平塚市民病院救急科での学外実習 (2021年)

「今まさに命の危機にある患者さんを、 カテーテル治療で救っていく。 その現場を見て、 純粋に『かっこいい』と思いました」

そこから、 カテーテル治療への関心は一気に高まった。

「心筋梗塞の治療は、 今ではカテーテルがゴールドスタンダード。 弁膜症も、 以前は開胸手術しかなかったのに、 今はカテーテル治療ができる。 患者さんの負担も少ないし、 デバイスも次々に進化している。 未来がある治療だと感じました」

 「目標が見えなかった日々の先に」  済生会横浜市東部病院・島津医師 (前編)
写真はイメージです

循環器内科を志してから、 迷いはなかった。

「脳神経外科で血栓回収術を見たときは、 劇的に回復する姿に『すごい』と思いました。 ただ、 脳外は手術も多い。 僕はカテーテル治療に強く惹かれていて、 『これをやりたい』という気持ちがはっきりしていました」

初期研修先の決め手

進みたい道が決まってからは前進のみ。 大学6年時の選択実習では、 自ら済生会横浜市東部病院の循環器内科を選んだ。

「冠動脈と弁膜症、 両方のカテーテル治療を行っている施設を調べました。 実際に複数の施設を見学する中で、 日本でも有数の治療件数を誇る東部病院が目に留まりました」

現場の雰囲気も、 決め手の一つだった。

「質問すると、 誰かが必ず答えてくれる。 若手で任せてもらえる範囲も広く、 ここならしっかり学べると思いました」

そのまま、 初期研修先としても同病院を選んだ。

(>>続く)

プロフィール

 「目標が見えなかった日々の先に」  済生会横浜市東部病院・島津医師 (前編)

こちらの記事の監修医師
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
「目標が見えなかった日々の先に」 済生会横浜市東部病院・島津医師 (前編)