海外ジャーナルクラブ
2年前
Russellらは, 6歳以上の1型糖尿病患者を対象に, 人工膵臓の有効性と安全性を検討する多施設共同無作為化試験を実施. その結果, 人工膵臓の使用は標準治療よりもHbA1c値の低下と関連していたことが明らかとなった. 本研究はNEJM誌において発表された.
本研究のResearch Summaryを是非ともご一読ください. そのイラストには未来像が描かれていると思います. もちろん簡略化がさらに必要かと思われます.
現在市販されている半自動インスリン投与システムは, まず初めに個別のインスリンレジメンを必要とし, かつ日常的な糖質制限食の継続が必要である.
一方、 人工膵臓 (人工膵臓) は個人の体重のみで初期設定され, 全自動のインスリン投与が可能となる.
6歳以上の1型糖尿病患者を以下の2群に2:1の割合で無作為に割り付けた.
HbA1c値低下は人工膵臓群で有意
CGMで評価した血糖値が54mg/dL未満であった時間の割合は, 両群間で有意差がなかった.
重度低血糖の発生に有意差なし (P=0.39)
DKAは両群とも発生しなかった.
1型糖尿病の成人および小児を対象としたこの13週間の多施設共同無作為化試験において, 人工膵臓の使用は標準治療よりもHbA1c値の低下と関連していた.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。