【BMJ】英・25年間で癌患者数は大幅に増加するも癌死亡率は減少
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海外ジャーナルクラブ

15日前

【BMJ】英・25年間で癌患者数は大幅に増加するも癌死亡率は減少

【BMJ】英・25年間で癌患者数は大幅に増加するも癌死亡率は減少
Sheltonらは、 英国の35~69歳の成人集団を対象に、 25年間の癌罹患率と死亡率を後ろ向き2次データ解析で検討した。 その結果、 1993~2018年の25年間に癌罹患数は増加した一方で、 癌死亡率は減少していることが示された。 本研究は、 BMJ誌において発表された。

📘原著論文

25 year trends in cancer incidence and mortality among adults aged 35-69 years in the UK, 1993-2018: retrospective secondary analysis. BMJ. 2024 Mar 13:384:e076962. PMID: 38479774

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

癌のスクリーニング検査の目覚ましい進化を遂げていることから今後10年間で先進的なスクリーニング方法が採用され、 さらに死亡率が低下することが期待されます。


後ろ向き2次データ解析で検討

対象

1993~2018年に癌と診断された、 または癌で死亡した、 英国の35~69歳の男女

データソース : Office for National Statistics、 Public Health Wales、 Public Health Scotland、 Northern Ireland Cancer Registry、 NHS England、 General Register Office for Northern Irelandの癌登録データ、 癌死亡率、 全国人口データ。

主要評価項目

癌の年齢調整罹患率および年齢調整死亡率の経時的変化

罹患数は大幅増加・死亡数は減少

25年間の癌罹患数の推移

年齢調整罹患率は年平均で0.8%上昇していた。

  • 男性 : 57%増加
  • 女性 : 48%増加
罹患率の増加は、 主に前立腺癌 (男性) と乳癌 (女性) によるものだった。 これら2癌種を除けば、 他のすべての癌を合わせた年齢調整罹患率は比較的安定的に推移していた。 罹患率の少ない、 一般的ではない癌の傾向は、 例えば悪性黒色腫、 肝臓癌、 口腔癌、 腎癌などで罹患率の増加が顕著であった。

25年間の癌死亡数の推移

  • 男性 : 20%減少
  • 女性 : 17%減少

全ての癌の年齢調整死亡率

  • 男性 : 37%減少
  • 女性 : 33%減少
死亡率が最も低下したのは、 男性では胃癌、 中皮腫、 膀胱癌、 女性では胃癌、 子宮頸癌、 非ホジキンリンパ腫であった。 罹患率と死亡率の変化のほとんどは、 変化の大きさが比較的小さくても統計学的に有意であった。

検査、 治療法の進歩で死亡率減少

著者は、 「英国の35~69歳の成人において、 癌死亡率は過去25年間で大幅に減少した。 この減少は、 癌の予防と早期発見、 診断検査の改善、 より有効な治療法の開発が寄与している可能性が高い。 一方で、 喫煙以外のリスク因子の増加が、 特定の癌の罹患率増加に関連していると考えられる。 この解析の結果は、 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の影響を含めて、 癌罹患率およびアウトカムに関する今後10年間の評価基準にもなるだろう」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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