HOKUTO編集部
2年前
先日リリースされた臨床支援AIを用いた「AI論文紹介シリーズ」です。 まだご利用になられていない先生も、ぜひ一度お好きなキーワードで検索してみて下さい。
J Clin Oncol 2023 Apr. 41(11):1986-91.
非小細胞肺がん治療に関心のある医師にお薦めします。 第III相KEYNOTE-042試験で、 PD-L1陽性患者に対するペムブロリズマブと化学療法の5年成績が報告され、 ペムブロリズマブが持続的な臨床効果を示しました。 大規模でエビデンスレベルが高い研究です。
【要約】KEYNOTE-042試験の5年結果では、 PD-L1 TPS≧1%の非小細胞肺がん患者において、 一次治療としてPembrolizumabを用いた場合、 化学療法に比べて全生存期間が有意に延長されることが示された。 5年OS率推定値は、 Pembrolizumab群で21.9%、 19.4%、 16.6%となり、 新たな毒性は確認されなかった。
J Clin Oncol 2023 Apr. 41(11):1999-2006.
扁平上皮非小細胞肺がん治療に関心のある医師にお薦めします。 第III相KEYNOTE-407試験の5年後のアップデートで、 ペムブロリズマブ+化学療法がプラセボ+化学療法に対し全生存期間と無増悪生存期間の改善を示し、 治療の第一選択となる可能性があります。
【要約】KEYNOTE-407試験では、 未治療の転移性扁平上皮非小細胞肺がん(NSCLC)患者に対し、 ペムブロリズマブと化学療法の併用が評価された。 5年後の結果では、 全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)が改善し、 5年OS率はペムブロリズマブ+化学療法群で18.4%、 プラセボ+化学療法群で9.7%であった。 毒性は管理可能で、 ペムブロリズマブ35サイクルを完了した患者の3年OS率は69.5%だった。
J Clin Oncol 2023 Apr. 41(11):1992-98.
この論文は、 第3相KEYNOTE-189試験の5年成績を報告し、 ペムブロリズマブ+ペメトレキセドプラチナ製剤が非小細胞肺がん治療の標準として支持されることを示しています。 肺がん治療に関心のある医師にお勧めします。
【要約】KEYNOTE-189試験の5年成績を報告。 転移性非扁平上皮非小細胞肺がん患者に対し、ペムブロリズマブ+ペメトレキセド+プラチナとプラセボ+ペメトレキセド+プラチナの比較で、全生存期間(OS)と無増悪生存期間(PFS)が有意に改善。 5年OS率は19.4%対11.3%で、毒性も管理可能。 ペムブロリズマブ35サイクル完了患者の3年OS率は71.9%。 ペムブロリズマブ+ペメトレキセド-プラチナ製剤は標準治療として支持される。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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