海外ジャーナルクラブ
1年前
Anandらは、 治療抵抗性大うつ病の患者を対象に、 麻酔域下用量のケタミンと電気痙攣療法 (ECT) の相対的有効性を非盲検無作為化非劣性試験で検討。 その結果、 ケタミンはECTに対して非劣性を示した。 本研究はNEJM誌において発表された。
精神疾患なので長期アウトカムも必ず見てみたいところです。 またケタミンがECTと同等ということから、 完全なプラセボを置いてみてその結果を見てみたい感がします。
ECTと麻酔域下ケタミン静注療法は、 どちらも治療抵抗性の大うつ病に用いられているが、 2つの治療法の有効性の比較については明確な結論が出ていない。
精神病を伴わない治療抵抗性の大うつ病患者
患者を以下の群に1:1の割合で割り付け。
治療効果
記憶検査のスコア、 患者報告によるQOL
記憶検査のスコア
ホプキンス言語学習テスト改訂版の遅延再生のTスコアの平均[±SE]低下
患者報告によるQOLの改善
ECTは筋骨格系の副作用と関連していたのに対し、 ケタミンは解離と関連していた。
ケタミンは、 精神病を伴わない治療抵抗性大うつ病に対する治療としてECTに対して非劣性であった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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