海外ジャーナルクラブ
19日前

Heerspinkらは、 レニン・アンジオテンシン系 (RAS) 阻害薬治療下の非糖尿病性慢性腎臓病 (CKD) 成人患者を対象に、 非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬フィネレノンの有効性および安全性を、 国際多施設共同第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験FIND-CKDで評価した。 その結果、 フィネレノンは32ヵ月時までの推算糸球体濾過量 (eGFR) 低下を緩徐にし、 腎・心血管複合イベントリスクを低減させた。 本研究はNEJM誌において発表された。
地理的には多様な地域から参加者を募集しましたが、参加者の大部分は男性であり、高度のCKDおよび重度のアルブミン尿を有しており、また黒人参加者は少数でした。
📖フィネレノンが2型糖尿病合併CKDの心血管・腎イベントを抑制 : 統合解析
2型糖尿病を合併するCKD患者を対象としたRCTでは、 フィネレノンにより腎および心血管アウトカムの改善が示された。
一方、 糖尿病を有しないCKD患者において、 フィネレノンが同様の有効性を示すかは不明であった。
第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験FIND-CKDにおいて、 RAS阻害薬治療下で糖尿病を有しないCKD成人患者*1,584例が、 以下の2群に無作為に割り付けられた。
主要評価項目はベースラインから32ヵ月時までのeGFRの平均年間変化量、 副次評価項目は腎・心血管複合イベント**などであった。
ベースライン時の平均eGFRは、 フィネレノン群が46.8±16.2mL/分/1.73m²、 プラセボ群が46.6±16.0mL/分/1.73m²であった。
ベースラインから32ヵ月時までのeGFRの平均年間変化量は、 フィネレノン群が-3.3mL/分/1.73m² (95%CI -3.6~-3.1mL/分/1.73m²)、 プラセボ群が-4.0mL/分/1.73m² (95%CI -4.3~-3.8mL/分/1.73m²) であり、 フィネレノン群でeGFR低下が有意に緩徐であった (群間差 0.7 [95%CI 0.3-1.1]、 p<0.001)。
事前に規定された階層的検定において、 腎・心血管複合イベントリスクは、 プラセボ群と比べてフィネレノン群で有意に低かった (HR 0.77 [95%CI 0.60-0.99]、 p=0.04)。
最も多く認められた有害事象 (AE) は高カリウム血症であり、 フィネレノン群の17.0%、 プラセボ群の13.3%に認められた。 高カリウム血症により試験レジメンを中止した患者はそれぞれ12例 (1.5%)、 1例 (0.1%)、 入院に至った患者は7例 (0.9%)、 5例 (0.6%) であった。
著者らは、 「非糖尿病性CKD成人患者において、 フィネレノンは32ヵ月間にわたりプラセボと比べてeGFR低下を緩徐にした」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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