腎機能別の投与量は以下より確認ください.
CTRX (セフトリアキソン、ロセフィン等)
ポイント
- 第3世代セフェムとして使用頻度が高い!
- 半減期が長いため1日1回の投与でOK!
- 肝代謝であり、腎機能に関係なく投与可能!
- 髄液移行性が良好であり、 細菌性髄膜炎の初期治療に用いられる!
どんな細菌に効くの?
- 緑膿菌・嫌気性菌には無効である
- セフェム系全般はMRSA・腸球菌・リステリアには無効である
- 同じ第3世代セフェムのセフォタキシムとスペクトラムは同じである
日常臨床で使用する疾患例
- 市中肺炎 (第一選択. 肺炎球菌に加え、 インフルエンザ桿菌やモラキセラもカバー可)
- 尿路感染症 (E.coli, Klebsiella, Proteusは第2世代と同様にカバー可)
- 細菌性髄膜炎(2g 12時間毎)
- 淋菌感染症(耐性には注意)
臨床使用例
1回 1~2g 24時間毎(1日1回)
注意点
- 長期使用で胆泥のリスクとなるため、 腹部症状を注意深く観察する.
- AmpC過剰産生菌・ESBL産生菌に対して、 第3世代セフェムは無効であり、 注意を要する.
- アルブミン結合率が高いため、 低アルブミン血症患者では分布容積とクリアランスが増し、 有効血中濃度が得にくくなるため治療失敗のリスクが高まる.
参考商品名
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