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56日前

【JAMA Netw Open】カリウムとマグネシウムの同時静脈内投与はAFのSCV率の増加と関係

Cacioppoらは、 心房細動 (AF) および心房粗動 (AFL) の患者を対象に、 カリウムとマグネシウムの同時静脈内投与が洞調律への自然転換 (SCV) 率と関連するかをコホート研究で検討。 その結果、 カリウムとマグネシウムの静脈内投与がAFのSCV率の増加と関係することが示唆された。 本研究は、 JAMA Netw Open誌において発表された。

📘原著論文

Association of Intravenous Potassium and Magnesium Administration With Spontaneous Conversion of Atrial Fibrillation and Atrial Flutter in the Emergency Department. JAMA Netw Open. 2022 Oct 3;5(10):e2237234.PMID: 36260333

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

JAMA Netw Open誌に掲載された観察研究です。 Key PointsのMeaningにも書かれていますが、 AFに対してKとMgの同時静脈投与が抗不整脈薬による治療必要性を減らすかも?っていう仮説を提唱した研究です。 臨床医の立場からはRCT結果まで見据える必要があります。

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背景

AFおよびAFLの急性期治療において、 カリウムとマグネシウムの同時静脈内投与がSCV率と関連するかどうかは不明である。

研究デザイン

対象

オーストリア・ウィーン医科大学救急科におけるレジストリに基づくコホート研究。

2009年2月6日から2020年2月16日の間のAFまたはAFLの患者をスクリーニング。

介入

カリウム24mEqとマグネシウム145.8mgを静脈内投与。

主要評価項目

救急科滞在中にSCVが発生する確率。

研究結果

解析対象

  • 非永久的AF:2,546件 (年齢中央値:68歳、 男性:1411名)
  • 非永久的AFL :573件 (年齢中央値:68歳、 男性:332名)

主要評価項目

AFでは、 カリウムとマグネシウムの静脈内投与は非投与に対して、 SCVのオッズ増加と関連していた。

  • 静脈内投与:19.2%
  • 非投与:10.4%
OR 1.98、 95%CI 1.53-2.57

AFLでは、 カリウムとマグネシウムの静脈内投与は非投与に対してSCV率と関連が認められなかった。

  • 静脈内投与:13.0%
  • 非投与:12.5%
OR 1.05、 95%CI 0.65-1.69

結論

カリウムとマグネシウムの静脈内投与がAFのSCV率の増加と関係することが示唆された。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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