海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前

Castellucciらは、 急性静脈血栓塞栓症 (VTE) におけるアピキサバンとリバーロキサバンの3ヵ月投与による出血リスクを比較した。 その結果、 臨床上重要な出血 (大出血、 または臨床上重要な非大出血の複合イベント) は、 アピキサバン群で3.3%であり、 リバーロキサバン群の7.1%に比べ、 リスクは半減した (RR 0.46 [95%CI 0.33-0.65、 p<0.001])。 全死亡には両薬剤で差はなかった。 試験結果はNEJM誌に発表された。
出血評価において医療資源利用やQOLが考慮されていない点は課題です。 さらに、 肥満患者や癌関連血栓症患者が除外され、 人種的多様性も限定的であり、 一般化可能性に制限があります。
アピキサバンとリバーロキサバンは、VTE治療で頻用されている経口抗凝固薬であるが、 両薬剤間の出血リスクの差には議論がある。
本研究は、 前向き・非盲検・盲検下エンドポイント評価デザインによる国際共同無作為化比較試験であり、 急性症候性肺塞栓症または近位深部静脈血栓症の患者を、 1:1でアピキサバンまたはリバーロキサバン投与群に割り付け3ヵ月間治療した。
アピキサバンは、 最初の7日間は10mgを1日2回投与し、 その後5mgを1日2回投与した。 リバーロキサバンは、 最初の21日間は15mgを1日2回投与し、 その後20mg を1日1回投与した。
主要評価項目は、 臨床上重要な出血 (大出血、 または臨床上重要な非大出血の複合イベント) とした。 副次評価項目には全死亡を含めた。
2,760例 (アピキサバン群 : 1370例、 リバーロキサバン群 : 1390例) が無作為化された。
臨床上重要な出血リスクは、 アピキサバン群で有意に低かった。
臨床上重要な出血
RR 0.46 (95%CI 0.33-0.65、 p<0.001)
全死亡に差はなく (アピキサバン群 : 0.1%、 リバーロキサバン群 : 0.3%)、 出血または静脈血栓症とは無関係な重篤な有害事象は、 アピキサバン群で2.7%、 リバーロキサバン群で2.2%に発現した。
著者らは、 「急性VTE患者において、 3ヵ月間の治療期間中の臨床上重要な出血リスクは、 リバーロキサバンよりもアピキサバンで有意に低かった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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