海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前

Furieらは、 増殖性・膜性ループス腎炎を伴わない活動性全身性エリテマトーデス (SLE) 患者を対象に、 抗CD20抗体オビヌツズマブの有効性および安全性を海外多施設共同第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験ALLEGORYで評価した。 その結果、 オビヌツズマブは主要評価項目である52週時のSLE Responder Index 4 (SRI-4) 反応率を有意に改善し、 すべての重要な副次評価項目も達成した。 本研究はNEJM誌において発表された。
本研究では、 重症のループス腎炎や中枢神経系SLEの患者が除外されているため、 結果の一般化可能性に制限があります。
オビヌツズマブは糖鎖改変型タイプⅡ抗CD20抗体であり、 強力なB細胞枯渇を誘導し、 活動性ループス腎炎の治療薬として承認されている。 一方で、 活動性SLE患者に対する有用性はいまだ明らかになっていない。
そこで第Ⅲ相ALLEGORY試験では、 同対象に対するオビヌツズマブの有効性および安全性を評価した。
標準治療を受けており、 増殖性・膜性ループス腎炎を伴わない活動性SLE成人患者303例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目は52週時のSRI-4反応*率であった。
主要評価項目である52週時におけるSRI-4反応率は、 オビヌツズマブ群が76.7%であり、 プラセボ群の53.5%と比べて有意に改善した (調整後差 23.1%㌽ [95%CI 12.5-33.6%㌽]、 p<0.001)。
非致死的併発イベントが奏効状態に影響しない追加解析において、 各群のSRI-4反応率はそれぞれ85.4%、 68.5%であった (調整後差 16.8%㌽ [95%CI 7.1-26.4%㌽])。
BILAG-based Composite Lupus Assessment (BICLA) 反応、 持続的なステロイド投与量の減少、 持続的SRI-4反応、 SRI-6反応、 およびBILAGにより定義された初回再燃までの期間といったすべての重要な副次評価項目において、 オビヌツズマブはプラセボと比べて有意に優れていた。
有害事象 (AE) はオビヌツズマブ群の88.7%、 プラセボ群の81.5%で認められ、 重篤なAEはそれぞれ15.9%、 11.9%であった。 二重盲検期間中にオビヌツズマブ群で1例、 プラセボ群で3例の死亡が報告された。
著者らは 「活動性SLE成人患者において、 オビヌツズマブは主要評価項目およびすべての重要な副次評価項目を達成した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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