海外ジャーナルクラブ
1年前
Muñoz-Vendrellらは65歳以上の片頭痛患者を対象に、 抗CGRPモノクローナル抗体のエレヌマブ、 ガルカネズマブ、 フレマネズマブの安全性と有効性を観察実臨床研究で検討。 その結果、 抗CGRPモノクローナル抗体は、 実臨床における65歳以上の片頭痛患者において安全かつ有効な治療法であることが示された。 本研究はJ Headache Pain誌において発表された。
Real world dataからの解析なのでEffectivenessという表現を使用しています。
エレヌマブ
ガルカネズマブ
フレマネズマブ
HIT-6 (Headache Impact Test-6)
抗CGRPモノクローナル抗体は、 片頭痛患者において顕著な有効性と忍容性を示している。 しかし、 臨床試験には暗黙の年齢制限があり、 実際のエビデンスが乏しいため、 高齢患者における使用に関するデータはまだ不足している。
スペインの18の異なる頭痛ユニットから前向きに収集されたデータを後ろ向きに解析
65歳以上で抗CGRPモノクローナル抗体治療を受けた片頭痛患者:162例
エレヌマブ、 ガルカネスマブ、 フレマネズマブの投与
6カ月後の月間片頭痛日数の減少と副作用の有無
3カ月目および6カ月目までの頭痛および薬物摂取頻度の減少、 奏効率、 患者報告アウトカムの変化、 中止理由
片頭痛日数の減少
副作用の有無
頭痛と薬物摂取の頻度
患者報告による転帰改善
1カ月当たりの片頭痛日数減少別の患者割合
6カ月後の治療継続率
薬剤間の差
抗CGRPモノクローナル抗体は、 実臨床における65歳以上の片頭痛患者において安全かつ有効な治療法である。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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