海外ジャーナルクラブ
30日前
Choiらは、 慢性肝疾患 (CLD) 患者1万6,501例を対象としたコホート研究で、 スタチン使用が肝細胞がん (HCC) および肝線維化進行に及ぼす影響を検討した。 その結果、 HCCの10年累積発症率は、 スタチン使用者が3.8%、 非使用者が8.0% (リスク差 -4.2%、 95%CI -5.3~-3.1)、 肝機能代償不全の10年累積発症率はそれぞれ10.6%、 19.5% (リスク差 -9.0%㌽、 95%CI -10.6~-7.3%㌽) であった。 この結果から、 スタチン使用に、HCCと肝機能代償不全のリスク低下と線維化進行抑制との関連があることが示唆された。
スタチン使用を連続数ではなく1日量で<30を基準として、 30-599、 600<というカテゴリ化している点はlimitationといえます。 RCTを実施する場合は、 10年程度の長い期間が必要となります。
非代償性肝硬変、シンバスタチン+リファキシミンで転帰改善せず
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切除不能HCC、 TACEに免疫療法併用で3年PFS率は2倍以上に
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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