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56日前

【Ann Intern Med】パーキンソン病患者の便秘改善、ENT-01が安全で有効

Camilleriらは、 便秘のパーキンソン病 (PD) 患者を対象に、 αシヌクレイン (αS) の凝集を阻害する経口薬ENT-01の有効性と安全性を検討する無作為化プラセボ対照第Ⅱb相試験 (KARMET試験) を実施。 その結果、 ENT-01は安全であり、 便秘を有意に改善した。 本研究は、 Ann Intern Med誌において発表された。

📘原著論文

Oral ENT-01 Targets Enteric Neurons to Treat Constipation in Parkinson Disease : A Randomized Controlled Trial. Ann Intern Med. 2022 Nov 8. doi: 10.7326/M22-1438.PMID: 36343348

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

長期アウトカムは?という声もあるようですが、 十分な臨床効果を証明した研究と言えると思います。 他の神経疾患への応用に期待したいです。

🔢関連コンテンツ

パーキンソン病診療ガイドライン2018

日本神経学会

背景

PDは、 腸管ニューロン内のαSの凝集と関連している。 ENT-01は、 PD患者を対象とした非盲検試験において、 αS凝集体の形成を阻害し、 便秘を改善することが確認された。

研究デザイン

対象

PDと便秘を有する患者:150名。

介入

ENT-01またはプラセボを最大25日間連日投与。

試験開始時に便秘の重症度を評価した後、 1日の投与量をプロカイネティック用量、 最大用量 (250mg)、 または忍容性の限界まで増やし、 その後、 ウォッシュアウト期間を設けた。

主要評価項目

1週間当たりの完全自然排便回数 (CSBM)。

神経学的評価項目

認知症 (MMSEを用いて評価) および精神病 (SAPS-PDを用いて評価)。

研究結果

主要評価項目

週間CSBM率 (P < 0.001)

  • ENT-01群:0.7から3.2に増加
  • プラセボ群で0.7から1.2に増加

副次評価項目

自然排便の回数 (P=0.002)、 便の硬さ (P<0.001)、 スムーズな排便 (P=0.006)、 下剤の使用 (P=0.041) などが改善された。

神経学的評価項目

MMSEスコアの変化

  • ENT-01群 (14名) :3.4点改善
  • プラセボ群 (14名) :2.0点改善

SAPS-PDスコアの変化

  • ENT-01群 (5名) :治療後6週間で6.5から1.7に改善
  • プラセボ群 (6名) :治療後6週間で6.3から4.4に改善

安全性評価

ENT-01の忍容性は良好で、 死亡例や薬剤に関連する重篤な有害事象は認められなかった。

有害事象は主に消化器系で、 嘔気、 下痢などが確認された。

  • 嘔気 (P < 0.001)
  • ENT-01:34.4%
  • プラセボ:5.3%
  • 下痢 (P=0.016)
  • ENT-01:19.4%
  • プラセボ:5.3%

結論

ENT-01は安全であり、 便秘を有意に改善した。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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