海外ジャーナルクラブ
1年前
Zhuらは、 乳癌患者を対象に、 診断から手術までの時間間隔と生存率の関連性をコホート研究で検討。 その結果、 診断から手術までの期間が2週間以上延長した患者は生存率が有意に低下することが明らかとなった。 本研究はSci Rep誌において発表された。
仮説の提唱であり、 冷静な対応が必要です。 特に他の癌を基準とした比較検討が必要です。 手術場に乳がん患者がどんどんと優先的に入っているようなことはreasonableとは思えません。
乳癌の診断から手術までの時間間隔は、 患者や臨床医にとって懸念事項であるが、 生存率への影響は不明なままである。
2009~17年に手術を受けた乳癌患者:5,130例
全参加者は診断から手術までの間隔により、 以下の群に割り付けられた。
多変量解析によると、 手術までの時間間隔が2週間以上の患者は、 1週間以下の患者と比較してBCFI (HR 1.80、 95%CI 1.05-3.11、 P=0.034) とOS (HR 2.07、 95%CI 1.04-4.13、 P=0.038) が有意に低かった。
乳癌診断後の手術までの期間の延長 (2週間以上) が不良な疾患転帰と関連していることが示された。 生存率を改善するためには、 診断後早期に治療を開始する努力を可能な限り追求する必要があることを示唆している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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