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4時間前

Conaghanらは、 ニューロトロフィン-3 (NT-3) を阻害する新薬LEVI-04について、 変形性膝関節症 (膝OA) の疼痛に対する16週投与の有効性と安全性を検証する第Ⅱ相試験を実施した。 その結果、 17週時点においてLEVI-04投与群はプラセボ群に対し、 WOMAC疼痛スコアをLEVI-04 0.3mg/kg群では0.51点、 1.0mg/kg群では0.62点、 2.0mg/kg群では0.79点、 有意に改善した。 効果量 (標準化平均差) はそれぞれ、 0.28、 0.33、 0.43であった。 忍容性は良好であった。 試験結果はLancet誌に発表された。
本研究の限界として、 QOL評価が行われていない点、 主要評価後の安全性フォローが13週間と短い点が挙げられます。
LEVI-04は、 変形性膝関節症 (膝OA) の疼痛に関与するニューロトロフィン-3 (NT-3) を阻害するp75ニューロトロフィン受容体 (p75NTR) 融合タンパク質である。
本研究では、 変形性膝関節症患者におけるLEVI-04の有効性と安全性を評価した。
本研究は、 第Ⅱ相・プラセボ対照・二重盲検・無作為化比較試験であり、 欧州および香港にて実施された。 対象は、 WOMAC疼痛スコア10点満点中4点以上の疼痛を有する膝OA患者とし、 プラセボ群、 LEVI-04 0.3mg/kg群、 1.0mg/kg群、 2.0mg/kg群に1:1:1:1で割り付け、 16週まで毎月静脈内投与した。 安全性は30週まで追跡した。
主要評価項目は、 ITT集団における17週までのWOMAC疼痛スコアの変化量とし、 安全性解析には試験薬投与を受けた全患者を含めた。
518例が無作為化された (0.3mg/kg群 : 130例、 1.0mg/kg群 : 130例、 2.0mg/kg群 : 129例、 プラセボ群 : 129例)。
17週時点にて、 LEVI-04各投与量群はプラセボ群に対しWOMAC疼痛スコアを有意に改善した。
WOMAC疼痛スコア最小二乗平均差
(vsプラセボ群)
(95%CI -0.96~-0.07、 p=0.023)
(95%CI -1.07~-0.17、 p=0.015)
(95%CI -1.24~-0.35、 p=0.0024)
効果量 (標準化平均差)
LEVI-04では、 重篤な有害事象、 治療中の有害事象 (0.3mg/kg群 : 75例[58%]、 1.0mg/kg群 : 86例[66%]、 2.0mg/kg群 : 83例[64%]、 プラセボ群87例[67%])、 関節病変の発現増加は認められなかった。
著者らは、 「LEVI-04は良好に忍容されるとともに有意な疼痛改善を示し、 変形性関節症治療における内因性p75NTR補充の有用性を支持する結果となった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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