【Ann Rheum Dis】RA患者へのスタチンはトファシチニブによるMACEリスク上昇を軽減の可能性
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海外ジャーナルクラブ

6ヶ月前

【Ann Rheum Dis】RA患者へのスタチンはトファシチニブによるMACEリスク上昇を軽減の可能性

【Ann Rheum Dis】RA患者へのスタチンはトファシチニブによるMACEリスク上昇を軽減の可能性
Gilesらは、 ORAL Surveillance試験のデータを基に、 関節リウマチ患者でのJAK阻害薬トファシチニブとTNFα阻害薬による治療時の、 スタチン使用状況と主要心血管有害事象 (MACE) 発生の関連を評価した。 その結果、 ASCVD既往患者において、 スタチン使用はトファシチニブ治療によるMACEリスク上昇を軽減する可能性が示唆された。 試験結果はAnn Rheum Dis誌に発表された。 

📘原著論文

Use of statins and its association with major adverse cardiovascular events with tofacitinib vs TNF inhibitors in patients with rheumatoid arthritis with and without atherosclerotic cardiovascular disease. Ann Rheum Dis. 2025 Sep 23:S0003-4967(25)04360-2. Online ahead of print. PMID: 40992967

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薬剤情報 : トファシチニブ

背景

トファシチニブ/TNFα阻害薬治療時、 スタチンとMACEの関連を評価

本研究では、 ORAL Surveillance試験のデータを基に、 関節リウマチ (RA) 患者に対するトファシチニブとTNFα阻害薬による治療時の、 スタチン使用状況と主要心血管有害事象 (MACE) 発生との関連を評価した。

研究デザイン

ASCVD既往別にリスクを評価

50歳以上で1つ以上の心血管リスク因子を有するRA患者を対象に、 トファシチニブ5mg (1,455例)、 同薬10mg (1,456例)、 またはTNFα阻害薬 (1,451例) を投与した。 スタチン使用有無は、 ベースライン時および試験期間中に評価した。 アテローム性心血管疾患 (ASCVD) 既往患者および心血管リスクのカテゴリー別に、 MACEリスクを評価した。

結果

ASCVD既往患者、 スタチン使用でMACE発症率は同等に

ASCVD既往患者および高リスク患者での、 ベースライン時のスタチン使用率は53.0%、 26.9%であった。 ベースライン時のスタチン使用率は、 トファシチニブ群とTNFα群で同程度であった。 スタチン使用有無にかかわらず、 低密度リポタンパクおよび高密度リポタンパクはベースライン時から増加し、 トファシチニブ群でTNFα群よりも大きな増加が認められた。

ASCVD既往患者において、 試験期間中一度もスタチンを使用しなかった患者では、トファシチニブ群でTNFα群よりもMACE発生率が高かった (HR 4.07、 95%CI 1.20–13.82) 一方で、 ベースライン時または試験期間中にスタチンを使用した患者では両群間で差は認められなかった (HR 1.17、 95%CI 0.46–3.00)。

結論

スタチンはトファシチニブによるリスクを軽減の可能性

著者らは、 「本事後解析により、 RA患者における心血管予防ケアのギャップが強調された。 ASCVD既往患者においては、 スタチンがトファシチニブ治療に伴うMACEリスクの上昇を軽減する可能性が示唆された」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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