海外ジャーナルクラブ
2ヶ月前

Smith-Bindmanらは、 米国およびカナダで出生した小児・青年 約372万例を対象に、 CTなど医療画像検査による放射線被曝と造血器腫瘍リスクとの関連を後ろ向きコホートで評価した。 その結果、 追跡期間約3,571万人年 (平均10.1年/例) において、 2,961例が造血器腫瘍を発症し、造血器腫瘍リスクは累積曝露量とともに増加することが明らかとなった。
累積線量と造血器腫瘍リスク (95%CI)
- 1~5mGy未満 : 1.41倍↑ (1.11-1.78)
- 15~20mGy未満 : 1.82倍↑↑ (1.33-2.43)
- 50~100mGy未満 : 3.59倍↑↑ (2.22-5.44)
2,961例の造血器腫瘍の内訳例
- リンパ系腫瘍 : 79.3%
- 骨髄系腫瘍or急性白血病 : 15.5%
- 組織球性or樹状細胞性腫瘍 : 4.4%
- その他
平均曝露量±標準偏差 (平均追跡10.1年/例)
- 1mGy以上の曝露小児 :14.0±23.1mGy
- 造血器腫瘍の発症小児 :24.5±36.4mGy
小児の頭部CTによる被曝が造血器腫瘍リスクを有意に増加させるという強いエビデンスが示されています。 この結果は、 日本のように頭部CTを多用している状況について再考を迫るものであり、 今後は日本人を対象とした研究が必要です。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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