【Lancet】ICI後の進行ccRCC、 ベルズチファン+レンバチニブででPFS延長もOS差なし
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海外ジャーナルクラブ

3日前

【Lancet】ICI後の進行ccRCC、 ベルズチファン+レンバチニブででPFS延長もOS差なし

【Lancet】ICI後の進行ccRCC、 ベルズチファン+レンバチニブででPFS延長もOS差なし
Motzerらは、 抗PD-(L)1抗体治療後の進行淡明細胞型腎細胞癌 (ccRCC) 患者へのHIF-2α阻害薬ベルズチファン+レンバチニブ併用療法の有効性および安全性について、 カボザンチニブを対照に第Ⅲ相非盲検無作為化比較試験 (LITESPARK-011) で検討した。 その結果、 追跡期間中央値29.0ヵ月の中間解析時点で、 無増悪生存期間 (PFS) 中央値は14.8ヵ月 vs 10.7ヵ月と、 併用群で有意に延長した (HR 0.70)。 一方、 全生存期間 (OS) に有意差は認められなかった。 試験結果はLancet誌に発表された。

📘原著論文

Belzutifan plus lenvatinib versus cabozantinib in patients with previously treated advanced renal cell carcinoma (LITESPARK-011): an open-label, randomised, controlled, phase 3 trial. Lancet. 2026 Aug 12:S0140-6736(26)01089-5. Online ahead of print. PMID: 42586114

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

患者・研究者は盲検化されておらず、 バイアスの可能性があります。 ただし、 PFSは盲検化された独立中央判定により評価されており、 有効性評価への影響は軽減されています。

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解説 : がん研有明病院・竹村弘司氏

🔢IMDC分類

転移性腎細胞癌の予後予測分類

💊Belzutifan

腎細胞癌 > 2次治療以降

背景

抗PD-(L)1抗体治療後の進行ccRCCへの標準治療は未確立

抗PD-(L)1抗体治療後の進行淡明細胞型腎細胞癌 (ccRCC) では、 標準治療が定まっていない。

本試験では、 免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) の治療歴を有する淡明細胞型腎細胞癌患者を対象に、 ベルズチファン + レンバチニブ併用療法をカボザンチニブと比較した。

研究デザイン

ICI既治療の進行ccRCC患者を無作為化

25ヵ国184施設で実施された非盲検実薬対照の第Ⅲ相無作為化比較試験 (LITESPARK-011) である。 対象は、 抗PD-(L)1抗体治療後に病勢進行した切除不能・局所進行または転移性 (Stage 4) のccRCC患者とし、 VEGFR-チロシンキナーゼ阻害薬による前治療歴の有無は問わなかった。

患者は以下2群に1:1で無作為化された。

  • ベルズチファン + レンバチニブ群 (371例)
ベルズチファン120mg + レンバチニブ20mgを1日1回経口投与
  • カボザンチニブ群 (376例)
カボザンチニブ 60mgを1日1回経口投与

主要評価項目は、 盲検下独立中央判定による無増悪生存期間 (PFS) と全生存期間 (OS) で、 無作為化された全例を対象に評価した。 安全性は治験薬を1回以上投与された全例で評価した。

結果

併用群でmPFSは14.8ヵ月に有意に延長

747例が無作為化され、 そのうち76%が男性、 87%が白人であった。

2回目の中間解析時点 (追跡期間中央値29.0ヵ月) で、 PFSはベルズチファン + レンバチニブ群で有意に延長した。

PFS中央値

  • ベルズチファン + レンバチニブ群 : 14.8ヵ月 (95%CI 11.2-16.6ヵ月)
  • カボザンチニブ群 : 10.7ヵ月 (同9.2-11.1ヵ月)
HR 0.70 (95%CI 0.59-0.84、 片側p<0.0001) 

OSでは有意差示されず

OS中央値においては、両群間で有意差は認められなかった。

OS中央値

  • ベルズチファン + レンバチニブ群 : 34.9ヵ月 (95%CI 27.5ヵ月-NR)
  • カボザンチニブ群 : 27.6ヵ月 (同24.0-31.4ヵ月)

Grade 3以上の治療下有害事象は同程度

Grade 3以上の治療下有害事象はベルズチファン + レンバチニブ群で311例 (84%)、 カボザンチニブ群で307例 (83%) に発現した。 両群とも最も高頻度であったのは高血圧 (114例 [31%] ・107例 [29%]) であった。

治療関連有害事象による死亡はベルズチファン + レンバチニブ群で2例、 カボザンチニブ群で1例であった。

結論

ICI既治療例の有効な治療選択肢

著者らは、 「ベルズチファン + レンバチニブは、 OSでは有意差を示さなかったものの、 抗PD-(L)1抗体治療後に病勢進行した進行ccRCC患者への有効な治療選択肢である。 安全性プロファイルも各薬剤で知られるものと一致していた」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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