海外ジャーナルクラブ
6日前

近畿大学腫瘍内科の林秀敏氏らは、 未治療のEGFR遺伝子変異陽性進行非小細胞肺癌患者を対象としたMARIPOSA試験のアジア人サブ解析で、 アミバンタマブ+ラゼルチニブがオシメルチニブに比べて全生存期間 (OS) を改善するかどうかを検討した。 追跡期間 (中央値) 38.7ヵ月の結果、 OS (中央値) はアミバンタマブ+ラゼルチニブ群で未到達、 オシメルチニブ群で38.4ヵ月であり、 HR 0.74 (95%CI 0.56–0.97、 名目上のp値=0.026) で有意な改善を認めた。 試験結果はLung Cancer誌に発表された。
OSはkey secondary endpointと明記されており、 OS検証に最適化されたデザインではありません。
肺癌の約60%はアジアに集中しており、 この地域での疫学的特徴と有効な治療の必要性が示唆されている。
アミバンタマブ+ラゼルチニブは、 EGFR変異陽性進行非小細胞肺癌 (NSCLC) の1次治療として多くの国で承認されている。 本レジメンについては、 MARIPOSA試験の全集団での最終解析にて、 オシメルチニブと比較して全生存期間 (OS) を改善することが示されている。
同試験では、 未治療EGFR変異局所進行/転移性NSCLC患者を、 アミバンタマブ+ラゼルチニブ群、 オシメルチニブ群、 ラゼルチニブ群に2:2:1で無作為化した。
本解析では、 アジア人参加者におけるアミバンタマブ+ラゼルチニブとオシメルチニブのOS (主要な副次評価項目) を比較した。
全体1,074例中629例がアジア人であった (アミバンタマブ+ラゼルチニブ群 : 250例、 オシメルチニブ群 : 251例、 ラゼルチニブ群 : 128例)。
追跡期間 (中央値) 38.7ヵ月の結果、 アミバンタマブ+ラゼルチニブ群はオシメルチニブ群と比較してアジア人参加者のOSを有意に延長した。
OS (中央値)
HR 0.74
(95%CI 0.56–0.97、 名目上のp値=0.026)
OSが指数分布に従うと仮定すると、 アミバンタマブ+ラゼルチニブはアジア人のOSをオシメルチニブより12 ヵ月以上延長すると推定された。
36ヵ月時点の生存率は、 アミバンタマブ+ラゼルチニブ群で61%、 オシメルチニブ群で53%であった。
安全性プロファイルは、 全集団と一致していた。
著者らは、 「アミバンタマブ+ラゼルチニブは、 未治療EGFR変異陽性進行NSCLCのアジア人集団において、 オシメルチニブと比較してOSを有意に改善し、 アジア人患者の生存期間を改善した初のレジメンとなった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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