海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前
廣瀬氏らは、 切除可能な食道・胃接合部腺癌 (EGJ-AC) の患者を対象に、 術前ドセタキセル+シスプラチン+フルオロウラシル (5-FU) 療法 (DCF) の有効性と安全性についてレトロスペクティブ研究で検討した。 その結果、 術前DCFは日本人にも忍容性が高く、 有効性が期待できることが明らかとなった。 本研究はEsophagusにおいて発表された。
本研究は後ろ向き観察研究なのでReal-world dataといえるのですが、 心機能・腎機能のよい患者だけがincludeされているのはlimitationといえます。
欧米では切除可能なEGJ-ACに対し、 5-FU+ロイコボリン+オキサリプラチン+ドセタキセル (FLOT) 併用療法が標準的な周術期治療である。 一方で日本では、 食道扁平上皮癌に対する術前DCFが開発されているものの、 切除可能なEGJ-ACに対するDCFの安全性と有効性に関する報告は少ない。
2015年1月~20年4月に術前DCFを受けた、 切除可能なEGJ-AC患者
術前DCFとして下記を3週間毎に最大3サイクル投与し、 有効性と安全性を遡及的に評価した。
1日目
ドセタキセル70mg/m²+シスプラチン70mg/m²
1~5日目
5-FU 750mg/m²/日の持続注入
84%
58%、 26%、 13%、 3%
40.7ヵ月
NR (3年時 : 80.8%)
63%
認められなかった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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