海外ジャーナルクラブ
2年前
Krhutらは、 治療歴のない過活動膀胱 (OAB) の女性患者を対象に、 在宅での腓骨経皮ニューロモデュレーション (eTNM) の有効性を検討。 その結果、 eTNMは、 ソリフェナシンを用いた標準治療と比較して治療関連有害事象の発生率が有意に低く、 OAB治療の安全かつ有効な方法であることが示された。 本研究は、 J Urol誌において発表された。
eTNMは非侵襲性であり、 その効果も安全性も本研究で証明されていると思います。 あとはコストが気になりますが、 写真を見る限りではそれほど高額な感じはしないですね。
治療歴のない過活動膀胱 (OAB) の女性患者:120名
合計120名の患者をスクリーニングし、 そのうち77名を2:1の割合で以下の群に割り付けた。
安全性
膀胱日誌由来の変数、 OAB V8アンケート、 EQ-5D-5Lアンケートが50%以上減少した被験者と定義される反応者の割合、 および12週間の治療後の満足度。
無作為化された77例中71例が試験を完了した。
腓骨eTNM群では12% (51名中6名) 、 ソリフェナシン群では48% (25名中12名) の患者が治療関連の有害事象を報告した (P<.001)。
その他の安全性評価項目については、 臨床的に有意な変化は認められなかった。
PPIUSグレード3の緊急性エピソード
PPIUSグレード3+4の緊急性エピソード
緊急性失禁エピソード
事後解析では、 両群とも複数の有効性変数に有意な経時的改善が認められた。
腓骨eTNMは、 ソリフェナシンを用いた標準治療と比較して治療関連有害事象の発生率が有意に低く、 ベネフィット・リスクプロファイルがかなり良好な、 OAB治療の安全かつ有効な方法であることが示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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