海外ジャーナルクラブ
1年前
Hayashiらは、 関節リウマチ患者を対象に、 ヤヌスキナーゼ (JAK) 阻害薬の有効性と安全性を多施設共同後ろ向き研究ANSWERで検討した。 その結果、 トファシチニブ、 バリシチニブ、 ペフィシチニブ、 ウパダシチニブの有効性と安全性に有意差はなかった。 本研究はRheumatology 誌において発表された。
Real-worldでの効果を見ていますのでタイトルはefficacyよりeffectivenessの方が良いかもしれません。 実際に著者らは本文中にit is important to investigate the effectiveness and safety of JAK inhibitors in real-world settingsと記載されています。
リンヴォック錠7.5mg / 15mg / 30mg / 45mg
関節リウマチの成人患者:622例
患者を以下の4群に割り付け
治療開始後6ヵ月時点までの治療継続維持率および中止率に4つの治療群間で有意差はなかった。
治療開始後6ヵ月時点のCDAIとmHAQの平均スコア、 CRPレベル、 CDAI寛解率、 CDAI-LDA率に治療群間で有意差はなかった。
過去に処方されていた生物学的/標的合成疾患修飾性抗リウマチ薬 (DMARDs) の数 (バリシチニブ:OR 1.36、 p=0.004) は、 JAK阻害薬治療におけるCDAI-LDA達成の抵抗性の予測因子であった。
関節リウマチ患者におけるトファシチニブ、 バリシチニブ、 ペフィシチニブ、 ウパダシチニブの4つのJAK阻害薬の有効性と安全性に有意な差は認められなかった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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