海外ジャーナルクラブ
5ヶ月前

Suterらは、 好酸球性慢性閉塞性肺疾患 (eCOPD) 患者を対象に、 抗IL-4受容体α抗体デュピルマブおよび抗IL-5抗体メポリズマブの有効性を、 関連する第Ⅲ相無作為化比較試験 (RCT) のデータを統合解析し、 間接的に比較評価した。 その結果、 両薬剤は年間増悪率 (AER) を有意に低減し、 効果は同等であった。 また、 デュピルマブのみが生活の質、 症状および肺機能を有意に改善したが、 いずれも最小臨床的重要差 (MCID) には達しなかった。 本研究はRespir Med誌において発表された。
本研究の主な限界として、 解析が単純な平均値と95%信頼区間にとどまり、 Bucher型間接比較やネットワークメタ解析を行わなかった点を記載しています。
好酸球性COPD、 メポリズマブで年間増悪発生率が有意に低下
2型炎症を特徴とするeCOPDは、 生物学的製剤による治療の新たな標的として浮上している。
そこで本研究では、 デュピルマブおよびメポリズマブの有効性を評価した。
第Ⅲ相RCTとしてデュピルマブ関連のBOREAS試験・NOTUS試験およびメポリズマブ関連のMATINEE試験を統合解析し、 血中好酸球数300個/μL以上と定義されるeCOPD患者を対象に、 デュピルマブおよびメポリズマブの有効性として、 以下を間接的に比較評価した。
率比と平均差、 および粗95%CIの評価にはフォレストプロットが用いられた。
デュピルマブおよびメポリズマブはいずれも、 プラセボと比べて主要評価項目であるAERを有意に低減し、 以下のとおり95%CIに重なりが認められることから、 両薬剤の効果が同等であることが示された。
0.70 [95%CI 0.58-0.86]
0.66 [95%CI 0.54-0.82]
0.79 [95%CI 0.66-0.94]
1回の増悪を予防するのに必要な期間は、 デュピルマブが2.3~3.1年、 メポリズマブが4.8年であった。
一方で、 デュピルマブのみがSGRQ、 E-RS–COPDおよびFEV1で有意な改善を示したが、 いずれもMCIDには達しなかった。 呼気-酸化窒素分画 (FeNO) ≥20 ppbの患者では効果の増強が認められた。
著者らは 「デュピルマブおよびメポリズマブはいずれも両生物学的製剤はeCOPDにおけるAERを有意に低減させた。 デュピルマブはSGRQ、 E-RS–COPDおよびFEV1を有意に改善したが、 MCIDには達しなかった。 FeNO値が高い患者では効果の増強が認められた。 今後、 さらなる直接的な比較およびバイオマーカーに基づく研究が必要である」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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