医療の最前線から
15日前
世界中の注目レビュー論文を紹介する新連載 「医療の最前線から」 です。 今回は、 2025年1月にNEJM誌に掲載された 「アルコール使用障害」 に関するレビュー論文を取り上げます。 本論文では、 病因、 診断基準、 評価手法、 バイオマーカーの有用性、 さらには薬物療法と心理社会的治療を統合した最新の治療戦略が解説されています。
💡 診断基準と臨床評価手法について
💡 バイオマーカーの活用と使い分け
💡 アルコール使用障害の治療について
💡 離脱症候群の管理と併存症への対応
原著論文で詳細を確認する
アルコール使用障害の評価には、 定量的飲酒歴や🔢DSM‐5*に基づく11の症状評価に加えて、 HOKUTOが提供する表・計算ツールでも比較的利用率の高い🔢AUDITや🔢CAGEなどのスクリーニングテストが用いられます。
10項目の質問で評価し、 各項目0~4点。 計8点以上は危険な飲酒行動を示唆。
4つの質問で、 2つ以上の肯定するような回答がある場合、アルコール使用障害の可能性を示唆。
💡 論文内では、 潜在的な飲酒の確認は、 定期的な再評価やアルコールのない病院環境での観察が重要だと記載されています。
一般的にMCV (平均赤血球容積)、 肝胆道系酵素特に血中のγ‐GTP上昇などは重要なマーカーとして知られていますが、 本レビューではPEth、 エチルグルクロニドなどの他バイオマーカーについても、 患者の最近の飲酒や慢性的な摂取量を客観的に評価するために重要で、 これらは自己申告の信頼性が低い場合にも、 正確な評価が可能と記載されています。 また肝機能障害の評価としてHOKUTO表・計算ツールにも機能実装されている🔢FIB-4 indexや🔢MELDスコアなどについても取り上げられています。
💡 論文では、 各検査の感度や特異性など、 その特徴をわかりやすく比較しています。
アルコール離脱症候群は、 振戦、 興奮、 心拍数増加などの症状を呈するため、 適切な管理が必要とされます。 HOKUTO表・計算ツールにも機能実装されている🔢CIWA-Arなどの症状評価スケールは、 離脱症状の進行をモニタリングするのに有用とされますが、 特に併存疾患がある場合には診断用の評価スケールとしては十分に検証されていないと記載されています。
離脱管理: 症状に応じたベンゾジアゼピン、 水分・栄養管理、 特にチアミンの高用量投与を推奨
併存症: 肝疾患、 精神疾患、 栄養不良などが多く見られ、 包括的な評価と個別対応が不可欠
💡論文では、 離脱症状の具体的な管理プロトコルや、 併存疾患への対応策が整理され、 実践的な治療計画の参考となっています
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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