【NEJM】持続性AF初回治療、 PFAが抗不整脈薬より治療成功率で優位
著者

海外ジャーナルクラブ

9日前

【NEJM】持続性AF初回治療、 PFAが抗不整脈薬より治療成功率で優位

【NEJM】持続性AF初回治療、 PFAが抗不整脈薬より治療成功率で優位
Wazniらは、 持続性心房細動 (AF) に対する初回治療におけるパルスフィールドアブレーション (PFA) の有用性を、 抗不整脈薬治療との比較にて検討した。 なお、 本研究では、 有効性主要評価項目を12ヵ月時点までの治療成功とし、 PFA群においては、 心房性不整脈再発、 再アブレーション、 抗不整脈薬の必要がないことを治療成功と定義した。 その結果、 12ヵ月時点の治療成功率は、 PFA群で推定56%、 抗不整脈薬群で推定30%であり、 複合的な治療不成功リスクすなわち再発リスクはPFA群で有意に低下した (HR 0.46 [95%CI 0.33-0.65、 p<0.001])。 試験結果はNEJM誌に発表された。 

📘原著論文

Pulsed Field Ablation as Initial Therapy for Persistent Atrial Fibrillation. N Engl J Med. 2026 Apr 25. Online ahead of print. PMID: 42041224

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

ベースライン時の不整脈負荷を十分に比較できず、 薬物治療群の一部では後にアブレーションが施行されたため、 アブレーション効果が過小評価された可能性があります。

🔢関連コンテンツ

CHADS₂スコア

心房細動患者の脳梗塞発症リスク

HELT-E₂S₂スコア

日本人心房細動患者の脳梗塞発症リスク

HAS-BLED スコア

抗凝固療法を受けている心房細動患者の出血リスク

背景

初回治療でのパルスフィールドアブレーション有用性は不明

ガイドラインでは、 持続性心房細動 (AF) に対しては、 カテーテルアブレーション前に抗不整脈薬治療を試みることが推奨されており、 パルスフィールドアブレーション (PFA) が初回治療として望ましいかどうかは明らかでない。

研究デザイン

主要評価項目は12ヵ月時点の治療成功

本研究は、 国際共同無作為化比較試験であり、 未治療の持続性AF患者を対象とした。

患者をPFA群または抗不整脈薬治療群に2:1で割り付け、 さらに安全性主要評価項目解析のためPFAを受ける追加患者群 (追加PFA群) を設定した。

有効性主要評価項目は、 12ヵ月時点までの短期・長期治療成功とし、 以下のように定義した。

短期成功

  • PFA群 : 手技成功
  • 抗不整脈薬群 : 治療開始後90日間アブレーションを受けなかったこと

長期成功

  • PFA群 : 90日後から12ヵ月時点までに心房性不整脈再発、 再アブレーション、 抗不整脈薬の必要がないこと
  • 抗不整脈薬群 : いかなる時点でもアミオダロンを使用しないこと

安全性主要評価項目は、 デバイスおよび手技に関連する重篤な有害事象とした。

結果

治療成功率はPFA群56%で有意に高率

12ヵ月時点の治療成功は、 PFA群で抗不整脈薬群に比べて有意に多かった。

12ヵ月時点の治療成功

  • PFA群 : 207例中128例 (カプラン・マイヤー推定値56%、 95%CI 48-63)
  • 抗不整脈薬群 : 103例中40例 (カプラン・マイヤー推定値30%、 95%CI 21-40)
 治療不成功HR 0.46
 (95%CI 0.33-0.65、 p<0.001) 

主要安全性評価項目イベントは、 統合PFA群 (無作為化PFA群と追加PFA群の合計) 257例中13例 (5.1%) に発生した。 12ヵ月時点までの重篤な有害事象は、 PFA群45例 (25%)、 抗不整脈薬群20例 (21%) に発生した。

結論

PFAを受けた患者で心房性不整脈再発リスクが有意に低下

著者らは、 「持続性AF患者において、 初回治療としてPFAを受けた患者では、 抗不整脈薬治療を受けた患者と比較して、 心房性不整脈再発リスクが有意に低かった」 と報告している。


※X (旧Twitter) の利用規約に基づき、 サブライセンスが認められている埋め込み形式でTweetを紹介しています。 掲載停止のご希望がある場合は、 XのHOKUTO公式アカウント (@HOKUTOmed) までDMでご連絡をお願いします。

ポストのGif画像
【NEJM】持続性AF初回治療、 PFAが抗不整脈薬より治療成功率で優位の全コンテンツは、医師会員限定でアプリからご利用いただけます*。
*一部のコンテンツは非医師会員もご利用いただけます
臨床支援アプリHOKUTOをダウンロードしてご覧ください。
今すぐ無料ダウンロード!
こちらの記事の監修医師
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
QRコードから
アプリを
ダウンロード!
【NEJM】持続性AF初回治療、 PFAが抗不整脈薬より治療成功率で優位