海外ジャーナルクラブ
10日前

Schwartzらは、 米国の難治性クローン病 (CD) 肛門周囲瘻孔患者に対する自家細胞療法AVB-114の有効性および安全性を、 標準治療 (SoC) を対照に多施設共同無作為化比較試験STOMP2で評価した。 その結果、 AVB-114はSoCと比べて36週時における瘻孔の複合寛解率を有意に改善し、 忍容性も良好であった。 本研究はAm J Gastroenterol誌において発表された。
併用されるクローン病治療は標準化されておらず、 交絡の可能性があります。 さらに、 サンプルサイズが小さいため、 サブグループ解析には限界があります。
CD肛門周囲瘻孔では、 先進的治療法を用いても完全閉鎖に至る症例は限られている。
そこでSTOMP2試験では、 移植可能な自家細胞療法AVB-114の、 持続性クローン病肛門周囲瘻孔に対する寛解導入効果をSoCと比較評価した。
米国の14施設において、 単一の肛門周囲瘻管を有し、 これまでの治療で効果不十分、 または生物学的製剤もしくは従来治療に不耐性を示したCD患者48例が、 外科的瘻管最適化およびAVB-114製造のための脂肪組織生検を行った後、 以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目は36週時における瘻孔の複合寛解であり、 「外部開口部の閉鎖、 圧迫時排液の消失、 およびMRI上で3次元のうち少なくとも2次元において2cmを超える貯留を認めないこと」 と定義された。
36週時の複合寛解率は、 AVB-114群が45.8%であり、 SoC群の8.3%と比べて有意な改善を認めた (群間差 38%㌽ [95%CI 11-60%㌽]、 p=0.0078)。
36週時のMRIでは、 2cmを超える貯留を認めた被験者はいなかった。
画像学的改善 (MAGNIFI-CDスコアがベースラインから50%以上の低下) はAVB-114群で3例、 SoC群で1例、 画像学的治癒 (瘻管におけるT2強調画像上の高信号の完全消失) はAVB-114群で5例、 SoC群で2例に認められた。
36週時までの治療中に発現した有害事象 (TEAE) は、 AVB-114群で56件、 SoC群で40件に認められ、 AVB-114群において重篤なTEAEは報告されなかった。
著者らは 「AVB-114群はSoC群と比べて複合寛解達成率を有意に改善し、 忍容性も良好であった。 これらの結果から、 持続性クローン病肛門周囲瘻孔に対するAVB-114の有効性および安全性を支持するものであった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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