海外ジャーナルクラブ
24日前

Köhrmannらは、 血小板糖蛋白 (GP) Ⅵ阻害薬glenzocimabの血栓溶解療法への追加について、 発症4.5時間以内に血栓溶解療法を受け、 機械的血栓回収療法を併用または非併用とした急性虚血性脳卒中患者を対象に、 有効性・安全性を第Ⅱ/Ⅲ相試験 (ACTISAVE) にて検証した。 その結果、 主要評価項目である転帰不良 (mRSスコア4-6) の発現率は、 glenzocimab群で21.6%、 プラセボ群で15.3%であり、 両群間で有意差は認められなかった (OR 1.51 [95%CI 0.90-2.54、 p=0.120])。 重大な安全性シグナルは認められなかった。 試験結果はStroke誌に発表された。
多様性の高い集団と中等度のサンプルサイズにより、 特に血栓回収療法群で背景因子の不均衡が生じていた点はlimitationです。
血小板糖蛋白Ⅵ阻害薬glenzocimabは、 血小板の活性化と凝集を阻害する。 血栓溶解療法を受ける脳卒中患者を対象とし、 必要に応じて機械的血栓回収療法を併用したACTIMIS試験で安全性が示され、 脳内出血および死亡の減少が示唆された。
本研究では、 急性虚血性脳卒中における有効性・安全性を検証した。
本研究は、 10ヵ国で実施された国際共同・二重盲検・プラセボ対照・第Ⅱ/Ⅲ相・無作為化比較試験 (ACTISAVE) であり、 発症4.5時間以内に血栓溶解療法を受け、 機械的血栓回収療法を併用または非併用とした急性虚血性脳卒中患者を対象とした。 患者はglenzocimab (1,000mg静注) 群またはプラセボ群に1:1で割り付けられた。
主要評価項目は90日時点のmodified Rankin Scale (mRS) スコア4-6とした。 主要な副次評価項目は90日時点のmRSスコア0-2とした。 死亡、 mRSシフト、 NIHSSスコア、 QOL、 安全性評価項目も評価した。
421例が治療を受け、 主要解析集団に組み入れられた。 血栓溶解療法は症状発現から中央値2.3時間後に実施され、 36%の患者で機械的血栓回収療法が行われた。 割り付けられた治療は、 血栓溶解療法開始から中央値1.2時間後に開始された。
90日時点で、 主要評価項目および副次評価項目について、 治療群間に統計学的有意差は認められなかった。
転帰不良 (mRSスコア4-6 vs 0-3) 発現率
OR 1.51 (95%CI 0.90-2.54、 p=0.120)
重大な安全性シグナルは認められなかった。
脳内出血の発現率
著者らは、 「血栓溶解療法を受けた急性虚血性脳卒中患者において、 glenzocimabはmRSに有益な効果を示さなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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