海外ジャーナルクラブ
1年前
Welteらは、 抗CD20モノクローナル抗体リツキシマブ投与を受けた自己免疫疾患の患者を対象に、 B細胞再増殖を調節する共変量を後ろ向き観察研究で検討。 その結果、 年齢(60歳超)、腎機能低下、抗好中球細胞質抗体関連血管炎、固形臓器移植、およびコルチコステロイドまたはアザチオプリンによる共免疫抑制が、B細胞の再増殖および再構成の抑制と関連することが示唆された。本研究はArthritis Rheumatol誌において発表された。
リツキシマブの投与はB細胞を減少させるための重要な治療戦略として知られている。 しかし、 B細胞再増殖には個人差があり、 その再増殖動態に影響を及ぼす因子に関するデータは限られている。
リツキシマブ投与 (計2,017コース) を受けた自己免疫疾患患者:839例
B細胞再増殖 (CD19⁺細胞5/μL以上) までの期間
B細胞再構成 (CD19⁺細胞50/μL以上) までの期間
患者特有の因子
一般的な薬剤による共免疫抑制
コルチコステロイド (P=0.043) とアザチオプリン (P=0.025) の効果は用量依存的であった。
リツキシマブ投与後のB細胞再増殖および再構成を抑制する因子として、年齢(60歳超)、腎機能低下、抗好中球細胞質抗体関連血管炎、固形臓器移植、およびコルチコステロイドまたはアザチオプリンによる共免疫抑制が同定された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。