海外ジャーナルクラブ
3ヶ月前
英国・EMPA-KIDNEY Collaborative Groupは、 進行リスクのある慢性腎臓病 (CKD) に対するSGLT2阻害薬エンパグリフロジンの長期的な効果を検討すべく、 多施設共同第III相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験EMPA-KIDNEY (追跡期間中央値2年) 完了後、 同薬を中止した上で、 さらに2年間の追跡調査を実施した。 その結果、 試験と追跡調査を統合した期間中、 エンパグリフロジン群ではCKD進行または心血管死の複合転帰の発生率が有意に低かった (26.2% vs 30.3%、 HR 0.79 [95%CI 0.72-0.87])。 追跡調査でのHRは0.87 (95%CI 0.76-0.99) であり、 6ヵ月時点、 1年時点、 2年時点のHRはそれぞれ0.60 (95%CI 0.38-0.93)、 0.76 (95%CI 0.60-0.96)、 0.90 (95%CI 0.75-1.07) だった。
NEJMの研究ですが、 limitationに 「Limitations of the post-trial study include the exclusion of patients from Japan」 と書かれているのは注目に値します。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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