海外ジャーナルクラブ
5日前

Reed氏らは、 救急外来での評価後も原因不明であった失神患者を対象に、 14日間の携帯型心電図 (ECG) モニタリングの有用性を無作為化比較試験ASPIREDで検討した。 その結果、 標準ケアと比べて、 1年後の失神エピソードを有意に減少させなかった。 試験結果はN Engl J Med.誌ならびに2026年8月28~31日に開催されたESC 2026で発表された。
通常の心電図モニタリングの限界を補うため、 日常生活中でも最大14日間にわたり高精度の心電図を連続記録でき、 症状出現時には患者自身がイベントを記録して後から解析できる携帯型デバイスが開発されています。
救急外来を受診した失神患者において、 原因となる心不整脈の診断は依然として難しいのが現状である。
英国45施設において、 救急外来での評価後も原因が特定されなかった成人失神患者2,234例を、 以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けた。
主要評価項目は、 1年間に患者が自己申告した失神エピソードの平均回数とした。
追跡調査を一度も完了しなかった患者を除く1,970例 (介入群1,004例、 標準ケア群966例) を主要解析の対象とした。 1年間に患者が自己申告した失神エピソード数 (平均±SD) は、 介入群1.37±5.10、 標準ケア群1.58±8.56であり、 両群間で有意差は認められなかった (発生率比0.89 [95%CI 0.68-1.18]、 p=0.42)。
有害事象は介入群で49件、 標準ケア群で8件報告され、 重篤な有害事象は各群1件だった。
著者らは、 「原因不明の失神患者に14日間の携帯型ECGモニタリングを導入しても、 標準ケアと比べて、 1年後の患者が報告した失神エピソードを有意には減らせなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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