海外ジャーナルクラブ
3ヶ月前

O'Reillyらは、 PubMed、 Scopus、 CINAHL、 Embase、 CENTRALからシステマティックレビューで抽出した6件の観察研究を基に、 BRCA1/2遺伝子の病的バリアントを保因している女性を対象に、 両側リスク低減乳房切除術 (BRRM) と死亡率との関連をメタ解析で評価した。 その結果、 BRRMは全死亡率および乳癌特異的死亡率の低下と関連していた。 本研究はJAMA Surg誌において発表された。
BRRMの選択は個人判断に依存するため、 観察研究に基づかざるを得ないことから現時点で達成可能な最も高いエビデンス水準と言えます。 ただし、 結果の確実性には限界があり、 エビデンス全体の確実性は低くなっています。
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BRCA1/2病的バリアントを保因している女性において、 BRRMは乳癌発症率を低下させるものの、 死亡率との関連については依然として不明確である。
そこで本研究では、 同対象におけるBRRMと全死亡率および乳癌特異的死亡率との関連を評価した。
PubMed、 Scopus、 CINAHL、 Embase、 CENTRALからシステマティックレビューで抽出した6件の観察研究において、 BRCA1/2病的バリアントを保因している女性6,135例 (加重中央年齢 38.0歳、 年齢範囲 15.3~85.3歳) を対象に、 BRRM実施の有無による全死亡率および乳癌特異的死亡率への影響をメタ解析で比較評価した。
評価項目のオッズ比 (OR) およびHRは、 方法論的評価に基づき固定効果モデルおよびランダム効果モデルを用いて統合した。
BRRMは、 全死亡率および乳癌特異的死亡率の低下と関連していた。
OR 0.38 [95%CI 0.27-0.55]、 p<0.001
HR 0.37 [95%CI 0.23-0.60]、 p<0.001
OR 0.19 [95%CI 0.08-0.47]、 p<0.001
HR 0.14 [95%CI 0.04-0.49]、 p=0.002
著者らは 「BRRMは、 BRCA1/2病的バリアントを保因している女性において、 全死亡率および乳癌特異的死亡率の低下と関連していた。 これらの知見は、 BRRMが生命予後を延長し得る介入として有用であることを支持し、 共同意思決定の議論に役立つ可能性がある」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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