海外ジャーナルクラブ
26日前

国立がん研究センター東病院消化管内科の設樂紘平氏らの研究グループは、 CLDN18.2陽性の切除不能な転移性胃/食道胃接合部 (mG/GEJ) 腺癌患者の1次治療として、 ゾルベツキシマブ+ mFOLFOX6+ニボルマブ併用療法の有効性および安全性について、 国際多施設共同第II相非盲検マルチコホート試験ILUSTROのコホート4A (安全性導入フェーズ) および4B (拡大フェーズ) で評価した。 その結果、 同併用療法は良好な有効性および許容可能な安全性プロファイルを示した。 本研究はNat Med誌において発表された。
本研究の限界として、 非ランダム化デザインおよびサンプルサイズが比較的小さい点が挙げられます。 また、 全生存期間 (OS) データはimmatureであり、 データカットオフ時点でコホート4Bの35.2%のみがOSイベントを経験していました。
HER2-/CLDN18.2+胃癌、ゾルベツキシマブ+NIVO+化学療法が有望 : ILUSTRO
mG/GEJ腺癌に対する有効かつ安全な治療は依然として確立していない。 CLDN18.2およびPD-L1を標的とした治療は有望な戦略とされており、 抗CLDN18.2抗体ゾルベツキシマブ+化学療法併用は、 CLDN18.2陽性かつHER2陰性患者において生存転帰の改善が報告されている。
そこで第II相非盲検マルチコホート試験ILUSTROのコホート4Aおよび4Bでは、 CLDN18.2陽性mG/GEJ腺癌患者77例を対象に、 ゾルベツキシマブ+mFOLFOX6+抗PD-1抗体ニボルマブ併用療法の有効性および安全性を評価した。
ILUSTRO試験の主要評価項目はコホート1で設定された。 コホート4の主な有効性評価項目は、 RECIST v1.1に基づき担当医師が評価した無増悪生存期間 (PFS) であった。
最終解析において、 コホート4Aおよび4Bの対象患者のうち85.5%がCLDN18.2高発現腫瘍を有していた。
コホート4Bの追跡期間中央値11.5ヵ月におけるPFS中央値は、 全体 (71例) で14.8ヵ月 (95%CI 8.3ヵ月-NE)、 CLDN18.2高発現患者 (59例) で18.0ヵ月 (95%CI 11.1ヵ月-NE) であった。
コホート4Bにおける客観的奏効率 (ORR) は、 全体 (58例) で62.1% (95%CI 48.4-74.5%)、 CLDN18.2高発現患者 (47例) で68.1% (95%CI 52.9-80.9%) であった。
コホート4Aおよび4Bにおいて、 多く認められた主な治療関連有害事象は、 悪心 (80.5%)、 食欲減退 (72.7%) であった。
著者らは 「ゾルベツキシマブ+mFOLFOX6+ニボルマブ併用療法は、 CLDN18.2陽性の切除不能なmG/GEJ腺癌に対して良好な抗腫瘍効果と許容可能な安全性プロファイルを示した。 本試験で得られた結果は、 CLDN18.2陽性かつPD-L1陽性患者を対象とした進行中の第Ⅲ相試験LUCERNAによる検証の妥当性を支持するものである」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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