海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前
順天堂大学医学部附属練馬病院メンタルクリニックの八田耕太郎氏らは、 日本の高齢入院患者でせん妄リスクが高い203例を対象に、 オレキシン受容体拮抗薬スボレキサントによるせん妄予防効果について、 第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験で検討した。 その結果、 スボレキサント群のせん妄発生率は16.8%でプラセボ群 (26.5%) に比べ低かったが、 統計的有意差は確認されなかった (差 -8.7%、 p=0.13)。 有害事象の発現率は両群間で同様だった。
結果だけ見ると十分な効果のようにも見えますが、 先行研究を基に18%の差でサンプルサイズを計算しているため有意差とはなっていません。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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