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1年前
Emileらは、 コーヒー摂取と大腸癌 (CRC ) リスクとの関連を系統的レビューのアンブレラレビューで検討。 その結果、 1日5杯以上のコーヒー摂取によりCRCのリスクが低下することが示唆された。 本研究はTech Coloproctol誌において発表された。
アンブレラレビューとは、 医学研究において複数のシステマティックレビューまたはメタアナリシスを統合的に分析してレビューです。 傘のようにメタアナリシス等をまとめるため、 そのように呼称されています。 統計的に最強な研究手法と言われることもあります。
コーヒーの摂取は、 いくつかの癌のリスク低減等、 健康への良い影響と関連していることが報告されている。
過去に発表された14の系統的レビューのアンブレラレビューを通じて、 コーヒー摂取とCRCリスクとの関連について検討
コーヒー摂取と大腸癌リスクとの関連
コーヒーの摂取は、 CRCのリスクの有意な低下と関連していた。
1件のレビューでは、 1日6杯以上のコーヒー摂取でCRCのリスクが7%有意に低下すると報告され、 別のレビューでは、 1日5杯で8%、 1日6杯で12%の有意なリスク低下が報告されていた。
カフェインレスコーヒーは、 3件のレビューにおいて、 有意なリスク低減と関連していた。
カフェイン入りコーヒーがCRCのリスク低減と関連することを支持するエビデンスは一貫していない。 用量依存関係解析によると、 コーヒー摂取によるCRCのリスク低下は、 1日5杯以上で明らかになることが示唆された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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