臨床試験データベース
1年前
ゲムシタビンベースの治療歴のある転移性膵管腺癌患者において、 ナノリポソーム化イリノテカン (Nal-IRI) 、 フルオロウラシル (5-FU) 、 ロイコボリン (LV) の併用療法とNal-IRIの単剤療法を、 5FU/LVの併用療法を対照に検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験NAPOLI-1の結果より、 Nal-IRI+5-FU/LV併用療法の全生存期間 (OS) に対する有効性が示された。
▼中間解析結果
▼追跡結果
NAPOLI-1 phase 3 study of liposomal irinotecan in metastatic pancreatic cancer: Final overall survival analysis and characteristics of long-term survivors. Eur J Cancer. 2019 Feb:108:78-87. PMID: 30654298
ゲムシタビンベースの治療歴のある転移性膵管腺癌患者
417例を以下の3群に1:1:1で割り付けた。
当初はNal-IRI単剤群 (33例) と5-FU/LV対照群 (30例) のみであったが、 プロトコールが改定され、 Nal-IRI+5-FU/LV群が追加された。 改訂後に5-FU/LV対照群に組み入れられた119例が、 5-FU/LV併用対照群としてNal-IRI+5-FU/LV群との比較に使用されている。
3群間で同様であった。
HR 0.75、 p=0.039
HR 1.07、 p=0.568
HR 0.57、 p=0.0001
HR 0.81、 p=0.105
HR 0.6 (95%CI 0.45-0.78)、 p=0.0002
HR 0.82 (95%CI 0.65-1.03)、 p=0.1
p<0.0001
p=0.020
p=0.0006
p=0.024
ゲムシタビンベースの治療歴のある転移性膵管腺癌患者において、 Nal-IRI+5-FU+LVの併用療法は、 5-FU+LVの対照療法と比較し、 OSを有意に改善することが示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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