【JCO】AR陽性唾液腺癌、 単群第Ⅱ相でダロルタミド+ゴセレリン奏効率45.2%
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2日前

【JCO】AR陽性唾液腺癌、 単群第Ⅱ相でダロルタミド+ゴセレリン奏効率45.2%

【JCO】AR陽性唾液腺癌、 単群第Ⅱ相でダロルタミド+ゴセレリン奏効率45.2%
国立がん研究センター東病院頭頸部内科の岡野晋氏らの研究グループは、 アンドロゲン受容体 (AR) 陽性の切除不能局所進行または再発・転移唾液腺癌 (SGC) を対象に、 ダロルタミド単独療法とゴセレリン併用療法を第Ⅱ相試験DISCOVARYの逐次コホートで検討。 その結果、 確定奏効率は単独コホート8.3%、 併用コホート45.2%であった。 試験結果はJ Clin Oncol誌において発表された。

📘原著論文

Darolutamide Alone and in Combination With Goserelin in Androgen Receptor-Positive Salivary Gland Carcinoma: Results From the Phase II DISCOVARY Trial. J Clin Oncol. 2026 Aug 3:JCO2503028. Online ahead of print. PMID: 42546251

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

HER2情報が前向きに収集されておらず、 HER2別の有効性解析にも限界があります。

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背景

唾液腺癌の全身療法確立が課題

SGC、 なかでも唾液腺導管癌 (SDC) は希少かつ悪性度の高い腫瘍であり、 標準的な全身療法が確立していない。 一方でSDCではAR発現が高頻度に検出され、 AR経路の阻害が治療戦略になりうると考えられてきた。

研究デザイン

対象は、 AR陽性の進行SGC患者

本試験は日本で実施され、 対象は切除不能な局所進行または再発・転移性AR陽性SGC患者だった。 患者は以下の2つのコホートに逐次的に登録された*。

  • 単独コホート : 24例
ダロルタミド600mgを1日2回経口投与
  • 併用コホート : 33例
ダロルタミド600mgを1日2回経口投与し、 ゴセレリン3.6mgを28日毎に皮下投与

主要評価項目は奏効率 (ORR) だった。

*DISCOVARYは対照群を置かない単群デザインであり、 単独・併用の2コホートは無作為化ではなく逐次的に登録された。 コホート間の優劣を統計学的に比較する設計ではない。

結果

ORRは単独8.3%、 併用45.2%

確定ORRは、 単独コホートで8.3% (90%CI 1.5-24.0%)、 併用コホートで45.2% (同 29.7-61.3%) であった。

PFS中央値は併用で13.1ヵ月、 AR発現との明確な関連なし

無増悪生存期間 (PFS) 中央値は単独コホート5.7ヵ月、 併用コホート13.1ヵ月であった。 12ヵ月全生存 (OS) 率はそれぞれ91.3%、 87.0%であった。

探索的解析では、 AR発現レベルおよびKi-67指数と治療効果との間に、 明確な関連は認められなかった。

有害事象の大半はGrade1・2

有害事象の発現の大半は、 Grade1または2であり、 治療関連死は認められなかった。

健康関連QOLは保たれた。

結論

併用療法が治療選択肢となる可能性

著者らは、 「ダロルタミド+ゴセレリンは、 AR陽性SGCにおける化学療法を回避できる治療選択肢となる可能性がある」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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