海外ジャーナルクラブ
2日前

国立がん研究センター東病院頭頸部内科の岡野晋氏らの研究グループは、 アンドロゲン受容体 (AR) 陽性の切除不能局所進行または再発・転移唾液腺癌 (SGC) を対象に、 ダロルタミド単独療法とゴセレリン併用療法を第Ⅱ相試験DISCOVARYの逐次コホートで検討。 その結果、 確定奏効率は単独コホート8.3%、 併用コホート45.2%であった。 試験結果はJ Clin Oncol誌において発表された。
HER2情報が前向きに収集されておらず、 HER2別の有効性解析にも限界があります。
AR陽性唾液腺癌へのダロルタミド+ゴセレリン、 ガイドライン委員会の評価と位置付け
SGC、 なかでも唾液腺導管癌 (SDC) は希少かつ悪性度の高い腫瘍であり、 標準的な全身療法が確立していない。 一方でSDCではAR発現が高頻度に検出され、 AR経路の阻害が治療戦略になりうると考えられてきた。
本試験は日本で実施され、 対象は切除不能な局所進行または再発・転移性AR陽性SGC患者だった。 患者は以下の2つのコホートに逐次的に登録された*。
主要評価項目は奏効率 (ORR) だった。
確定ORRは、 単独コホートで8.3% (90%CI 1.5-24.0%)、 併用コホートで45.2% (同 29.7-61.3%) であった。
無増悪生存期間 (PFS) 中央値は単独コホート5.7ヵ月、 併用コホート13.1ヵ月であった。 12ヵ月全生存 (OS) 率はそれぞれ91.3%、 87.0%であった。
探索的解析では、 AR発現レベルおよびKi-67指数と治療効果との間に、 明確な関連は認められなかった。
有害事象の発現の大半は、 Grade1または2であり、 治療関連死は認められなかった。
健康関連QOLは保たれた。
著者らは、 「ダロルタミド+ゴセレリンは、 AR陽性SGCにおける化学療法を回避できる治療選択肢となる可能性がある」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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