【JACC】ESPRIT試験 : 厳格降圧は出血性脳卒中リスクを半減
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海外ジャーナルクラブ

7ヶ月前

【JACC】ESPRIT試験 : 厳格降圧は出血性脳卒中リスクを半減

【JACC】ESPRIT試験 : 厳格降圧は出血性脳卒中リスクを半減
Liらは、 心血管ハイリスク高血圧患者を対象に、 収縮期血圧 (SBP) を120mmHg未満に抑える集中的治療が、 140mmHg未満を目標とする標準治療と比較して脳卒中に与える影響を評価した。 その結果、 集中的治療では、 脳梗塞の発生率には変化はないものの、 脳出血のリスクを半減させることを示した。 試験結果はJACC誌に発表された。 

📘原著論文

Effect of Intensive Blood Pressure Control on Stroke: A Prespecified Secondary Analysis of the ESPRIT Trial. J Am Coll Cardiol. 2025 Aug 21:S0735-1097(25)07382-6. PMID: 40864014

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

脳出血予防に関しては、 70歳以上のサブグループでは全く差がなく、 高齢者における適応は慎重に考慮する必要があります。

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脳梗塞後はDOAC早期開始で再発リスク減少

Lancet. 2025 Jul 5;406(10498):43-51. Epub 2025 Jun 23.

背景

SBP低下は脳卒中予防において最も重要な治療法

収縮期血圧 (SBP) の上昇は、 脳卒中に対する人口寄与割合の約半分を占めており、 SBP低下は脳卒中予防において最も重要な治療法である。 本研究では、 SBPを120mmHg未満に抑える集中的治療が、 140mmHg未満を目標とする標準治療と比較して脳卒中に与える影響を評価した。

研究デザイン

心血管ハイリスク高血圧患者で脳卒中発症率を評価

ESPRIT試験では、 心血管ハイリスクの高血圧患者を集中的治療群と標準治療群に無作為に割り付け、 平均3.4年間追跡した。 事前に規定された二次的アウトカムの1つである脳卒中の発症率を評価するため、 Cox比例ハザード回帰モデルを用いた。 さらに、 脳卒中サブタイプにおける影響や、 ランドマーク解析も事後的に実施した。

結果

脳出血発生率は集中的治療で0.4%、 HR 0.51

合計1万1,255例 (そのうち3,022例は既往歴あり) を無作為化した。 追跡期間中の平均SBPは、 集中的治療群で119.1±11.1mmHg、 標準治療群で134.8±10.5mmHgであった。

脳卒中の発症率については、 集中的治療群vs標準治療群で、以下の通りであった。

  • 脳卒中 : 262例 (4.7%) vs 303例 (5.4%)、 HR 0.86 (95%CI 0.73–1.02、 p=0.083) 
  • 脳梗塞 : 243例 (4.3%) vs 261例 (4.6%)、 HR 0.93 (95%CI 0.78–1.11、 p=0.423) 
  • 脳出血 : 23例 (0.4%) vs 45例 (0.8%)、 HR 0.51 (95%CI 0.31–0.85、 p=0.009) 

ランドマーク解析では、 脳卒中のリスク差は1年後に顕在化し、 1年以上の期間ではHR 0.75 (95%CI 0.60–0.94、 p=0.011) であった。

結論

集中的治療は脳出血のリスクを半減させ、 予防効果は1年後から出現

著者らは、 「SBPを140mmHg未満に抑える標準治療と比較して、 120mmHg未満を目標とする集中的治療は脳出血のリスクを半減させ、 脳梗塞のリスクを増加させることはなかった。 脳卒中予防効果は1年後から現れた。 今後の研究により、 これらの知見の確認が求められる」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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