HOKUTO編集部
2年前
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません. 個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.
経口投与が難しい場合、 他の経路を検討する.
経粘膜性フェンタニルは経口投与に比べ、 吸収が速やかなのが特徴である. 通常の速放性製剤で効果が得られない短時間の突出痛に考慮して使用する [推奨度2A].
モルヒネ塩酸塩錠、 オプソ内服液、 ナルラピド錠、 オキノーム散、 イーフェンバッカル錠、 アブストラル舌下錠、コデインリン酸塩錠5mg「シオエ」、 メサペイン錠、トラマールOD錠、トラムセット配合錠、 ソセゴン錠
<突出痛とは>
持続痛が十分にコントロールされている場合に生じる一過性の痛みで、 痛みの発生からピークまでの時間は5〜10分程度で、 持続時間は30〜60分程度のものを指す.
1日量の10~20%(1/6量程度) が目安
以下ガイドラインより引用
✕ 使用しないことが望ましい
コデイン、 モルヒネ*
△ 注意が必要である
ヒドロモルフォン、オキシコドン、トラマドール
○ 比較的安全である
フェンタニル、 メサドン
○使用しないことが望ましい
コデイン、 モルヒネ
△注意が必要である
透析中・透析後に追加投与を要する可能性:ヒドロモルファン
減量または投与間隔の延長:オキシコドン
○ 比較的安全である
フェンタニル、 メサドン
オピオイドのほとんどは肝代謝であり、 減量、 もしくは投与間隔の延長が必要である.
オピオイドスイッチング、 制吐薬、 抗ヒスタミン薬、 ドパミン受容体拮抗薬
オピオイドスイッチング、 便秘治療薬
オピオイド減量、 オピオイドスイッチング
モルヒネ、コデインによる副作用の場合、 ヒドロモルフォン、 オキシコドン、 フェンタニルへの変更が有効な場合がある.
「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2020」をもとにHOKUTO編集協力医師が執筆.
最終更新:2022年10月14日
監修医師:HOKUTO編集部医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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