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32日前

【NEJM】大腸内視鏡検査により10年後の大腸癌リスクが低下

Bretthauerらは、 大腸内視鏡検査による大腸癌および関連死亡のリスクに対する効果を検討する無作為化試験を実施 (NordICC試験)。 その結果、 10年後の大腸癌のリスクは、 大腸内視鏡検査の案内を受けた群の方が、 通常ケア群に比べ低いことが明らかとなった。 本研究は、 NEJM誌において発表された。 

📘原著論文

Effect of Colonoscopy Screening on Risks of Colorectal Cancer and Related Death。 N Engl J Med。 2022 Oct 9。 doi: 10.1056/NEJMoa2208375.PMID: 36214590

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

大腸内視鏡案内群においてわずかに42%が実際に大腸内視鏡検査を受けたようです。 その影響もあり、 10年後の大腸癌のリスクは有意差はあるもののそれほど大きくなく、 また死亡率に差を認めていません。

🔢掲載中の関連ツール

大腸癌のTNM臨床病期分類


背景

大腸内視鏡検査は大腸癌を発見するためのスクリーニング検査として広く用いられているが、 大腸癌および関連死亡のリスクに対する効果は不明である。

研究デザイン

対象者を以下の通り1対2の割合で割り付けた。

  • 案内群
大腸内視鏡を受けるよう案内を受けた群
  • 通常ケア群
案内なく、 大腸内視鏡検査も受けない群

主要評価は大腸癌および関連死亡のリスクで、 副次評価はあらゆる原因による死亡とした。

研究結果

ポーランド、 ノルウェー、 スウェーデンの84,585名の参加者の追跡データが得られた。 
  • ポリープ切除後大出血を起こしたのは15名
  • 検査後30日以内の穿孔や死亡はなかった

大腸癌が追跡期間10年間で確認された率

  • 案内群:0.98% (259名)
  • 通常ケア群:1.20% (622名)
RR 0.82、 95%CI 0.70-0.93
intention-to-screen解析での10年後の大腸癌リスクは、 案内群のほうが通常ケア群に比して、 18%のリスク低減となった。 

大腸癌による死亡リスク

  • 案内群:0.28%
  • 通常ケア群:0.31%
RR 0.90、 95%CI 0.64-1.16
大腸癌1例を予防するために必要な検査案内実施名数は 455名 (95%CI 270-1,429名)であった。

大腸癌に起因するあらゆる原因による死亡のリスク

  • 案内群:11.03%
  • 通常ケア群:11.04%
RR 0.99、 95%CI 0.96-1.04

結論

この無作為化試験において、 10年後の大腸癌のリスクは、 大腸内視鏡検査の受診を勧めた群の方が、 スクリーニングなしの群に比べ低かった。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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