【Front Med】イベルメクチン、軽・中等度COVID-19への有効性認めず:第Ⅲ相CORVETTE-01
著者

海外ジャーナルクラブ

1年前

【Front Med】イベルメクチン、軽・中等度COVID-19への有効性認めず:第Ⅲ相CORVETTE-01

【Front Med】イベルメクチン、軽・中等度COVID-19への有効性認めず:第Ⅲ相CORVETTE-01
Wadaらは、 軽度から中等度のCOVID-19患者を対象に、 イベルメクチンの有効性と安全性を検討するために第Ⅲ相臨床試験CORVETTE-01を実施。 その結果、 主要評価項目においてイベルメクチン単回投与群とプラセボ群の間に統計的に有意差がなく、 有効性が認められないことが明らかとなった。 本研究はFront Med誌において発表された。

📘原著論文

Efficacy and safety of single-dose ivermectin in mild-to-moderate COVID-19: the double-blind, randomized, placebo-controlled CORVETTE-01 trial.Front. Med, 22 May 2023. https://doi.org/10.3389/fmed.2023.1139046

👨‍⚕️監修医師のコメント

COVID-19に対するイベルメクチンの効果を質の高いRCTで評価した大変素晴らしい研究です。 結果はnegativeでしたが、 こういう研究が本来評価を受けるべきであり、 イベルメクチンの発祥の地である北里大が本研究結果を報告したことは賞賛されるべきです。

🔢関連コンテンツ

4C mortalityスコア

COVID-19入院患者の予後予測スコア

研究デザイン

対象

COVID-19と診断された患者:248例

介入

患者を以下の群にランダムに割り付け。

  • イベルメクチン群:112例
イベルメクチン (200μg/kg)
  • プラセボ群:109例
プラセボを単回経口投与

主要評価項目

SARS-CoV-2に対するRT-PCR検査結果が陰性となるまでの期間。

研究結果

主要評価項目

RT-PCRテスト陰性化に両群間で有意差は認められなかった。

HR 0.96、 95%CI 0.70-1.32、 P=0.785

RT-PCRテスト陰性化までの期間の中央値 (95%CI)

  • イベルメクチン群:14.0日 (13.0-16.0日)
  • プラセボ群:14.0日 (12.0-16.0日)

RT-PCRテスト陰性の達成

  • イベルメクチン群:82.1%
  • プラセボ群:84%

結論

COVID-19患者において、イベルメクチン単回投与は、RT-PCR検査陰性化までの期間を短縮する効果は認められなかった。

こちらの記事の監修医師
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
QRコードから
アプリを
ダウンロード!
HOKUTOのロゴ
HOKUTOのロゴ
今すぐ無料ダウンロード!
様々な分野の医師
様々な分野の医師
【Front Med】イベルメクチン、軽・中等度COVID-19への有効性認めず:第Ⅲ相CORVETTE-01