海外ジャーナルクラブ
23日前
Bakirらは、 潰瘍性大腸炎 (UC) 患者122例の軽度異形成 (LGD) の検体を対象に、 ローパス全ゲノムシーケンス解析で大腸癌または高悪性度異形成への進行リスクを予測できるかどうかを後ろ向き症例対照研究で検討した。 その結果、 大腸癌や高悪性度異形成へと進行した症例は体細胞ゲノムコピー数発現量が非進行例より有意に多く (発見コホートではp=2×10⁻⁶)、 病変の大きさ、 形状、 局所性などの既存の臨床的危険因子より予測能が優れていることが明らかになった (単変量解析でのOR=36、 p=9×10⁻⁷)。
バイオマーカー自体に大きな可能性があり、 5年後、 10年後に臨床展開ができるかどうか、 今後の研究成果を淡々と見守っていく必要性を感じます。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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