海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前

El-Jawahriらは、 造血幹細胞移植 (HSCT) 後の性機能障害に対する介入が、 患者の性満足度を向上させるかどうかを検討した。 その結果、 専門医の3回の面談による介入により、 通常ケア群に比べ性満足度スコアが有意に改善し、 性機能障害に対する介入を移植後の通常ケアに組み入れることの可能性が示された。 試験結果はLancet Haematol誌に発表された。
この介入プログラムは、 造血幹細胞移植後の患者の性の健康問題に標準的に対応する方法として、 サバイバー支援プログラムに簡単に組み込める内容です。
性機能障害は、 造血幹細胞移植 (HSCT) 後の生存者に共通して見られる合併症であるが、 HSCT生存者の性的健康に対する介入は限られている。 そこで、 HSCT生存者の性的健康、 QOLおよび心理的アウトカムの改善における多面的性機能障害介入の有効性を評価した。
本研究は、 単施設で実施した非盲検無作為化比較試験である。 対象者は、 18歳以上で血液悪性腫瘍を有し、 自己または同種HSCTを少なくとも3ヵ月前に受け、 全米総合がんネットワークのサバイバーガイドラインにおける苦痛を伴う性機能障害のスクリーニングで陽性であった患者とした。
患者は、 移植の種類と性別で層別化され、 介入群と通常ケア群に無作為割り付けられた。 介入群では、 訓練を受けたHSCT専門医との初回60分の面談、 対面/電話/安全なビデオプラットフォームのいずれかによる2回の30~45分の月次面談を実施した。
主要評価項目は、 3ヵ月後の国際的な性満足度スコア (PROMIS性機能および満足度尺度) とした。
対象は125例 (白人107例、 非ヒスパニック系113例) で、 男性84例、 年齢中央値57.8歳であった。 91例が同種HSCTを受けていた。
3ヵ月後、 介入群の患者では、 性満足度スコアが改善した。
PROMIS性機能および満足度尺度
平均差4.7、 95%CI 3.0–6.3、 Cohenのd=0.85、 p<0.0001
著者らは、 「専門医による多面的介入は、 性に対する満足度を改善した。 この結果により、 HSCT生存者の性的健康アウトカム改善のために、 本介入を移植後の通常ケアに組み入れることの可能性が示された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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