海外ジャーナルクラブ
18日前

Silverbergらは、 軽症~重症のアトピー性皮膚炎を有する成人を対象に、 汎JAK阻害薬デルゴシチニブのクリーム製剤とクリーム基剤の有効性および安全性、 用量依存関係を二重盲検第Ⅱb相無作為化比較試験で比較検討した。その結果、 8週時のEczema Area and Severity Index (EASI) は、 クリーム基剤使用群と比べてデルゴシチニブクリーム使用群で用量依存的な改善を示した一方、 有害事象の発現率は両群で概ね同程度であった。 結果はBr J Dermatol誌に発表された。
試験開始時における重症アトピー性皮膚炎 (vIGA-ADスコア4) の患者は全体の8.4%と少なく、 無作為化された全患者の皮膚病変面積 (BSA) の中央値は10%でした。
デルゴシチニブは4種類のJAKファミリーのすべてのキナーゼ活性を阻害する外用汎JAK阻害薬である。 アトピー性皮膚炎の治療においてはデルゴシチニブ軟膏0.5%が軟膏基剤と比べて有効性が高く、 安全性プロファイルも良好であることが示されている。
本試験は軽症~重症のアトピー性皮膚炎の成人を対象とした二重盲検第Ⅱb相試験である。 患者を以下の5群に1:1:1:1:1で無作為化し、 8週間投与した。
主要評価項目は、 ベースラインから8週時までのEASI**の変化量とした。
デルゴシチニブクリーム使用群における8週時のEASI変化量は、 1mg/g使用群で-5.0、 3mg/g群で-4.9、 8mg/g群で-5.8、 20mg/g群で-7.6であり、 いずれもクリーム基剤群 -1.9と比べて改善し(いずれもp<0.05 vs クリーム基剤)、 デルゴシチニブは用量依存的にEASIを改善することが示された 。
デルゴシチニブクリーム使用群における75%以上のEASI改善 (EASI-75)* の達成率においても、 1mg/g群で40.8%、 3mg/g群で43.8%、 8mg/g群で56.0%、 20mg/g群で66.0%と、 いずれの群においてもクリーム基剤群の20.8%を上回り、 用量依存的にEASI-75達成率は上昇していた。
有害事象の発現率は、 デルゴシチニブクリーム群とクリーム基剤群で概ね同程度であった。
著者らは、 「デルゴシチニブクリームの有効性はクリーム基剤と比べて用量反応的に高まることが示された。 また、 良好な忍容性を示し、 安全性上の懸念は認められなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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