HOKUTO編集部
1日前
2024年12月10日~13日に米国・サンアントニオで開催された「サンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS 2024)」の注目演題ハイライト記事を掲載いたします(随時更新中)。
乳房温存手術後に放射線治療(RT)を実施していない低リスクの非浸潤性乳管癌(DCIS)にタモキシフェン(TAM)を使用することで同側再発(IBR)、 特に浸潤性IBRリスクを低減できる可能性が、 第Ⅲ相非盲検無作為化比較試験NRG/RTOG 9804および第Ⅱ相非盲検試験ECOG-ACRIN E5194の一部コホートの統合解析の結果より示された。 米・University of North Carolina and the Lineberger Comprehensive Cancer CenterのJean Wright氏が発表した。 (詳細をみる)
内分泌療法で病勢進行が認められたER+/HER2‑進行乳癌を対象に、 ①選択的エストロゲン受容体分解薬 (SERD) imlunestrant単剤療法、 ②担当医選択の標準治療、 ③imlunestrant+CDK4/6阻害薬アベマシクリブ併用の3群間で有効性および安全性を評価した第Ⅲ相⾮盲検無作為化比較試験EMBER-3の結果から、 ESR1遺伝子変異陽性例において、 imlunestrantは標準治療と比べてPFSを有意に改善した。 また、 アベマシクリブ併用療法はESR1遺伝子変異にかかわらず、 imlunestrant単剤療法と比べてPFSを有意に改善した。 米・Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのKomal L. Jhaveri氏が発表した。 同試験結果の詳細は、 NEJM 2024年12月11日オンライン版に同時掲載された。 (詳細をみる)
化学療法の適応がある未治療の⾼リスクHR+/HER2‑転移乳癌(mBC)における1次治療としてのCDK4/6阻害薬パルボシクリブ+内分泌療法について、 標準化学療法を対照に⽐較した第Ⅳ相⾮盲検無作為化比較試験PADMAの結果より、 TTFとPFSの有意な延長が示された。 独・GBG Forschungs GmbHのSibylle Loibl氏が発表した。 (詳細をみる)
高リスクのHR+/HER2-早期乳癌に対する術前療法として、 抗HER3抗体薬物複合体 (ADC) patritumab deruxtecan (HER3-DXd) 単剤投与あるいは内分泌療法との併用による有効性および安全性について、 多剤化学療法を対照に評価した第Ⅱ相並行群間無作為化非盲検試験SOLTI VALENTINEの結果、 既存の多剤化学療法と同等のpCR率が示され、 かつGrade≧3のTRAE発現率は低かった。 Vall d’Hebron University Hospital(スペイン)のMafalda Oliveira氏が発表した。 (詳細をみる)
今後も順次公開予定です!
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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